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題名:ベンガンサ 愛と絆の報復 公開:2015年 上映時間:143分 ジャンル:ドラマ 製作国:メキシコ   

主人公は特殊部隊のリーダーのカルロス・エストラーダ大尉、主演はオマール・チャパーロ、監督はロドリゴ・バルデス、配信元:プライムビデオ

特殊部隊GAFEのリーダー、カルロス・エストラーダ大尉は、武器密輸に手を染めた悪徳軍人一味を摘発し勲章を得る。しかしその夜、妻アリシアが謎の暗殺者に殺され、自身も重傷を負う。半年後、死を偽装して潜伏していたカルロスは、偶然当選した巨額の宝くじを餌に復讐の軍団を組織する。相棒ミゲル、部下のアウレリオとロラと共に、腐敗した軍内部の黒幕を追うが、敵は予想以上に深く、そして身近だった――。

物語自体は極めて直線的だ。妻を殺された男の復讐譚という、古典的かつ単純明快な骨格に、現代メキシコの軍事腐敗という現実の影を落としている点が興味深い。シーン転換はテンポ良く、銃撃戦の描写も荒々しくリアルに練られている。ただし、主人公の無傷っぷりはもはやスーパーヒーロー域に達しており、現実味とのバランスにはやや無理が生じている。

見どころはやはり終盤25分から。仲間を失い、追いつめられたカルロスとミゲルの無謀な突入劇は、緊張感と哀切が交錯し、単なるアクションを超えた余韻を残す。愛と絆という副題が示すように、復讐の果てに浮かび上がる「失われたもの」の重さが、観る者の胸にじんわりと染みる。

メキシコの実情を思えば、フィクションでありながら決して遠い話ではない。特殊部隊の内情やカルテルとの癒着といった背景を知ると、余計に重い。

総じて、派手さと重厚さを両立させた娯楽作として十分に楽しめる一本だ。アクションの迫力と人間ドラマのバランスは良好だが、脚本の深掘りがやや浅い。

評価:★★★☆☆(3.5/5)

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