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題名:ファイ 悪魔に育てられた少年 公開:2014年 上映時間:126分 ジャンル:サスペンス・アクション 製作国:韓国 

主人公は犯罪グループのリーダーのソクテ、主演はキム・ユンソク、監督はチャン・ジュナン、配信元:プライムビデオ

1998年、森の奥深くに潜む悪名高い五人組の犯罪組織。彼らは幼い乳児を誘拐するが、計画は狂い、少年は彼らの「息子」として育てられる。14年後、少年はファイと名付けられ、冷徹なリーダー・ソクテ(キム・ユンソク)を筆頭とする五人の「父親」たちから、犯罪の技を徹底的に叩き込まれる。学校教育とは無縁の、歪んだ家族愛の中で育つファイ。普通の少年らしい生活への憧れを胸に秘めつつも、その世界に適応せざるを得ない日々を送っていた。

やがてファイは、初めて本格的な「仕事」に参加することになる。立ち退きを拒む男の暗殺。そこに隠された真実が、少年の運命を大きく揺るがす。警察の追跡網も徐々に狭まり、静かな森の廃墟に緊張が満ちていく。

見どころは、間違いなく終盤の20分から。キム・ユンソクの鬼気迫る演技は圧巻で、画面越しにさえ冷たい汗が伝わるほどの迫力である。冷徹さと人間味の狭間で揺れる表情、静かなる狂気。長年のキャリアを重ねた俳優の底力が、物語を一気に高みへと引き上げる。

ストーリー自体は決して複雑ではない。犯罪者たちに育てられた少年が、実の親を殺す運命に直面する、という復讐譚の枠組みだ。しかしそのシンプルさがかえって、人物の業や感情の機微を浮き彫りにしている。最後の場面でファイが放つ一撃は、続編を予感させると同時に、観る者に重い余韻を残す。

全体として、韓国映画らしい容赦ない緊張感と、俳優陣の熱演が光る作品。アクションの冴えもさることながら、人間ドラマとしての深みも十分に堪能できる。派手さはないが、静かに胸に刺さる一作である。丁寧に練られた犯罪劇として、十分に満足できる仕上がりだ。キム・ユンソクの演技だけでも見る価値がある。

評価(5点満点)

  • 脚本・構成:★★★☆☆ 、演技:★★★★★ 、緊張感・演出:★★★★☆ 、総合:★★★★☆

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