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題名:正しく生きよう 公開:2008年 上映時間:102分 ジャンル:コメディ 製作国:韓国   

主人公はチョン・ドマン交通課巡査、主演はチョン・ジェヨン、監督はラ・ヒチャン、配信元:プライムビデオ

サンポ市に赴任した新任警察署長イ・スンウ(ソン・ビョンホ)は、頻発する銀行強盗に対策を求められ、シナリオのない逮捕演習を企画する。犯人役に密かに選ばれたのは、交通課の生真面目な巡査チョン・ドマン(チョン・ジェヨン)であった。決行の合図とともに彼が銀行へ入り、偽装中の警察関係者にも正体がバレバレながら完璧に強盗役を演じてしまう。生真面目さが災いし、訓練の枠を超えて騒ぎは拡大する。特殊部隊が到着し正面突入を主張するも、署長の別案は失敗に終わる。見どころは終盤、雨中で人質の知恵を借りバスに乗って脱出を装い警察を追跡させる一方、自らは銀行に残る機知に富む場面に集約される。

物語の骨子は単純明快である。融通の利かぬ警官が「正しく」任務を遂行するがゆえに混乱を招く皮肉を軸とし、シーン展開は比較的速やかで観客を退屈させぬ。強盗に協力的な人質たちの反応など、笑いを誘う箇所も少なくない。特にラスト近くの「自殺」の演技や、知事の不正を暴くおまけめいた顛末は、痛快にして微笑ましい。チョン・ジェヨンの堅実な演技が全体を支え、生真面目さの奥に潜む人間味を丁寧に描き出している点が印象深い。組織の体面や訓練の虚構が、一人の真面目さによって崩されていく様は、現代にも通じる可笑しみを湛えている。

社会風刺の鋭さや映像の洗練を強く求めるにはやや物足りぬが、軽妙な娯楽作として十分に味わい深い。真面目に生きることの危うさと可笑しみを、静かに問いかける小品である。

五段階評価では、3.5点を与えたい。

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