主人公は元特殊部隊員のダニエル、主演はライアン・フィリップ、監督はアダム・デヴィッドソン、配信元:プライムビデオ
元特殊部隊員ダニエル(ライアン・フィリップ)が、娘と家族を脅威から守るべく孤島へ赴く続編である。
前作の余韻を引き継ぎつつ、物語は単純明快に進められる。大学生活を送る娘アレックスが旧敵の集団に攫われ、ダニエルは旧友の誘いに揺れる間もなく現場へ急行する。湖畔の手下を制し、ボートを偽って潜入、村にトラップを仕掛ける過程は、手慣れたアクションの手際を示す。アレックス自身も小屋からの脱出や銃の奪取など、機転を利かせて動く姿が印象に残る。
見どころは終盤二十分以降に集中する。アレックスと赤ん坊連れのリリーを伴って脱出しようとするところへ、妻の拉致を知らされ、再び村へ戻る選択。ここで物語は単なる救出劇を超え、父としての覚悟と過去の傷を静かに照らす。ラストのダニエルの告白は、過剰な演出を排した簡潔さのなかで胸を打つ。派手なスペクタクルを追い求めず、限られた時間と空間のなかで緊張を積み重ねる手法は、監督の抑制のきいた手腕を感じさせる。
ストーリーの骨格は直線的で、意外性に乏しいきらいはある。しかし、家族を守るという主題を、演技と状況の積み重ねで丁寧に描き切ろうとする姿勢は誠実だ。フィリップの抑制された表情と、娘役の主体的な動きが、作品に一定の厚みを与えている。娯楽アクションとして過不足なく機能しつつ、静かな情感を最後に残す点が、この作品のささやかな美点であろう。
評価:★★★☆☆(3/5)
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