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題名:異端者の家 公開:2025年 上映時間:111分 ジャンル:ホラー 製作国:アメリカ 

主人公はミスターリード、主演はヒュー・グラント、監督はスコット・ベックとブライアン・ウッズ、配信元:プライムビデオ

コロラド州ボルダー。末日聖徒イエス・キリスト教会の若い宣教師、シスター・パクストンとシスター・バーンズが、中年男性リードの家を訪れる。女性がいないと入れないという二人に、リードは妻がキッチンでブルーベリーパイを焼いていると告げて招き入れる。しかし家は巧妙に仕掛けられ、二人は徐々に逃げ場を失っていく。

物語の骨格はきわめて単純である。宗教を語る男と、信仰を携えた少女たちの閉じられた空間での対峙。だが監督は、会話の緩急と空間の狭さを巧みに用い、観客の不安を徐々に膨らませていく。モノポリーを引き合いに出しての宗教批判、扉の選択、地下への誘導。理屈と恐怖が交互に積み重ねられ、観ているうちに胸の奥がざわつく。

ヒュー・グラントの演技は、にやけた表情が時に浮いて見える。従来の軽やかな魅力が、かえって不気味さを増幅させる効果もあるが、純粋なスリラーの緊張感とはやや噛み合わない印象を残す。一方で、二人の若い女優の表情の変化は自然で、恐怖に飲まれていく過程が丁寧に描かれている。

ラスト20分以降、地下に広がる光景が物語の核心を露わにする。宗教が他者を支配する欲望に根ざしているという男の主張を、視覚的に突きつける手法は印象的だ。ただし、仕掛けが露骨で、心理描写の深みは乏しい。単純な構造ゆえに、一度見れば仕掛けが透けてしまう危うさもある。

総じて、完成度は高く、テンポよく観られるホラーである。しかし、思想を真正面から掘り下げるというより、恐怖の装置として利用している感が否めない。娯楽として十分に機能する作品だが、余韻は薄い。

評価:★★★☆☆(3/5)

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