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題名:ワン・バトル・アフター・アナザー 公開:2026年 上映時間:162分 ジャンル:アクション・スリラー 製作国:アメリカ  主

人公は“ゲットー”・パット・カルフーン / “ロケット・マン” / ボブ・ファーガソン、主演はレオナルド・ディカプリオ、監督はポール・トーマス・アンダーソン、配信元:プライムビデオ

ポール・トーマス・アンダーソン監督が、極左革命運動の盛衰と、その渦中に生きた男女の長い歳月を描いたアクション・スリラーである。レオナルド・ディカプリオが「ゲットー」ことパット・カルフーン、のちにボブ・ファーガソンとなる男を演じ、テヤナ・テイラーがペルフィディア・ビバリーヒルズを、ショーン・ペンが執拗な追跡者スティーヴン・ロックジョーをそれぞれ体現する。

物語は、移民収容所からの救出作戦に始まる。パットとペルフィディアは「フレンチ75」の一員として過激な行動を重ねるうちに恋に落ち、娘を授かる。しかし革命への情熱は私生活を圧し、やがて二人は別々の道を歩む。16年後、薬物と偏執に蝕まれたボブが、成長した娘ウィラとともに身を隠す日常が描かれ、過去の因縁が再び彼らを追い詰める。筋立て自体は明快で、革命と逃亡、再会という大きな弧を辿るにすぎない。にもかかわらず、シーンの転換は息つく暇もなく、観客を次の局面へと運び続ける。

見どころは、やはり終盤の緊迫した展開にある。ウィラが自らを守るための決断を下し、父子が再会を果たす過程は、暴力の連鎖の中にあって、ささやかな人間的な絆を浮かび上がらせる。ディカプリオの演技は特筆に値する。かつての闘士が「ダメおやじ」へと堕ちた姿を、誇張を排して自然に体現しており、身体の弛みや視線の揺らぎにまで彼の内面が滲み出ている。アンダーソン監督の演出は、スピーディなカット割りと抑制された情感の間でバランスを取り、単なるアクション映画に終わらせぬ深みを加えている。

ただし、登場人物の内面的な変化や、革命運動そのものへの掘り下げは、テンポの速さにやや犠牲にされている感も否めない。それでも、長い時間をかけて描かれる親子の関係と、俳優たちの熱演が作品を支えている。簡潔にして力強い語り口の映画として、観る者の記憶に残る一本である。

評価:★★★☆☆(3/5)

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