主人公はローラ、主演はヘイリー・ダフ、監督はナディーム・スマー、配信元:プライムビデオ
1992年、ロサンゼルス。幼いローラは、国家のために働くコンピューター技師の父ジョンと静かに暮らしていた。ある日、顔に赤いアザのある男が現れ、父は国家反逆罪で連行される。以後、ローラは一人で生き抜かねばならなかった。20年後、彼女はNSAに協力するハッカー「ポパイ」として裏の世界で活動している。ある夜、ダークウェブ上でボイル議員暗殺計画のデータを偶然入手したことから、静かな日常が一変する。追跡、監視、襲撃が次々と襲い、父の逮捕に関わった黒幕の存在が浮かび上がる。父は生きていたのか──。ラスト25分から加速する緊張が本作の白眉です。
物語は、父を奪われた少女の復讐と真実の追求を描いたシンプルな構造ながら、現代の監視社会やハッキング技術を巧みに織り交ぜ、デジタル時代ならではの説得力を持っています。特に、世界中のハッカーを味方につけ、データを公開しながら黒幕と対峙するクライマックスは、フィクションでありながら「今、起こり得るかもしれない」と感じさせるリアリティがあります。86分という短さの中で、無駄を削ぎ落としたテンポの良さが心地よく、観終わった後の余韻も悪くありません。
ただ、人物描写はやや平板で、感情の機微がもう少し深ければより心に刺さったでしょう。復讐譚としての王道を丁寧に踏みつつ、新味にまでは至らない点は否めません。短時間でサクッと観られる、軽めの政治サスペンスをお求めの方におすすめです。
評価(5点満点)
- ストーリーの完成度:★★★☆☆ 、緊張感・サスペンス:★★★★☆ 、現代社会への示唆:★★★★☆ 、全体の満足度:★★★☆☆
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