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題名:アシュラ 公開:2017年 上映時間:133分 ジャンル:アクション・犯罪 製作国:韓国   

主人公は刑事のドギョン、主演はチョン・ウソン、監督はキム・ソンス、配信元:プライムビデオ

アンナム市の権力者、ソンベ市長(ファン・ジョンミン)は開発利権を巡る不正に手を染め、刑事ドギョンは妻の末期がん治療費を稼ぐため、その後始末を請け負っていた。やがて検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)の執拗な追及を受け、市長と検察の狭間でドギョンは深みへと沈んでゆく。部下のソンモを巻き込み、事態は次第に制御不能となる。

物語自体は、腐敗した市長と金に屈した刑事の悲哀を描く、決して複雑ではない構図である。しかしながら、韓国映画らしい骨太な人間ドラマと、容赦ない暴力描写がそれを支えている。特に後半、利害が激突するラスト30分は圧巻だ。葬儀の場で張り巡らされた策略が露わになり、互いの思惑がぶつかり合う緊張感。そしてチョン・ウソンとファン・ジョンミンが繰り広げる壮絶な銃撃戦は、息を飲む迫力に満ち、観る者の胸を強く打つ。

チョン・ウソンは、家族への愛と自身の堕落の間で苦悩する刑事を、静かな眼差しと荒々しい行動で体現。対するファン・ジョンミンの市長は、冷徹さとカリスマを兼ね備え、存在感が際立つ。脇を固める俳優陣も重厚で、韓国映画の底力を改めて感じさせた。

ただ、序盤の展開はやや説明的でテンポに翳りが見えるのも事実。悪と正義の境界が曖昧な中で、誰もが救われぬ結末を迎える点は、観る者に強い余韻を残す一方で、希望の欠如がやや重くのしかかる。

全体として、派手な娯楽を超えた人間の業の深さを堪能できる一作。ラストの激しさと主演二人の演技が最大の見どころである。

評価(5点満点)

脚本・構成:★★★☆☆ 、、演技:★★★★★ 、緊張感・アクション:★★★★☆ 、総合:★★★★☆

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