主人公は元米軍海兵隊員のショーン、主演はジェイソン・パトリック、監督はウィリアム・カウフマン、配信元:プライムビデオ
元米軍海兵隊員のショーン(ジェイソン・パトリック)が、メキシコ国境近くのテキサスで牧場を営みながら、行方不明となった娘を追う姿を描く。
ショーンは友人と共に国境を越えた娘リーの消息を求めて、危険地帯として知られるシウダー・フアレスを訪れる。廃車置き場で娘の車を見つけるも、警察は動かず、その背後には麻薬カルテルの影がちらつく。アメリカ領事館での警告を受けつつも、メディアを通じて救出を訴えるショーンの行動は、かえってカルテルの標的を引き寄せる。牧場への襲撃を皮切りに、物語は徐々に緊張を高めていく。
特に注目すべきは、終盤の約25分以降である。ショーンが得たわずかな手がかりを頼りに、相棒マックス・ヴォーデンと共にカルテルの拠点へ向かう過程で展開される銃撃戦は、容赦なく、かつ正確に描かれる。近接での射撃術や、限られた状況下での判断が次々と示され、アクションとしての密度が高い。監督ウィリアム・カウフマンは、派手な演出に頼らず、元軍人としての身体感覚を軸に据えた戦闘を丁寧に積み重ねている。
全体として、娘を奪われた父の復讐を軸に据えつつ、国境という境界線の危うさを背景に据えた作品である。物語の運びはやや型通りではあるものの、後半の緊迫した戦いが印象を強く残す。ジェイソン・パトリックの抑制された演技も、静かな決意を伝えるのに適している。
評価は5段階で3つ。
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