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題名:その女、殺し屋テズ 公開:2024年 上映時間:12分 ジャンル:クライム・スリラー 製作国:フランス  

主人公は女殺し屋テズ、主演はソフィー・ヴェルベーク、監督はクリストフ・ホーホホイスラー、配信元:プライムビデオ

舞台は裏社会の息づくブリュッセル。美術品に隠された麻薬資金の押収をきっかけに、運び屋の殺害事件が動き出す。腕利きの女殺し屋テズが、組織の実力者シャルル・マールから事件の犯人捜しを依頼される。盲目の売春宿の女主人や、美術館、運送業者を巡り、静かに糸をたぐっていく。やがて新興マフィアの影が浮かび上がり、テズは自らを追う銃撃の渦へと巻き込まれていく。

物語の骨子は極めてシンプルだ。女殺し屋による復讐と真相究明の物語。しかし、緩やかに積み重ねられるシーンには、ヨーロッパらしい抑制された緊張感がある。美術品「ポリメストル目を潰すヘカベ」をめぐる伏線や、病を抱えた老ボスの静かな決意など、随所に味わい深い小品のような情景が散りばめられている。

見どころはラスト25分から。追いつ追われつの銃撃戦が始まり、これまでの静けさが一気に爆発する。テズの冷静かつ容赦ない動きは、確かに観る者を引きつける。しかし全体として、ストーリーの急展開やキャラクターの動機にやや疑問が残る部分もある。新興マフィアのボスを容易く拘束する描写や、依頼主の結末には、もう少し説得力が欲しかった。

女殺し屋テズという強烈な主人公を、ソフィー・ヴェルベークが静謐に、時に獰猛に演じ切っている点は高く評価できる。派手さはないが、ヨーロッパ産クライム映画らしい渋い余韻を残す一作だ。静かな夜に、じっくりと味わうのに適した作品である。

評価(5点満点)

物語の完成度:★★★☆☆ 、緊張感・演出:★★★☆☆ 、主演女優の存在感:★★★★☆ 、総合:★★★☆☆

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