主人公は「メッツァ・ピオッタ」の団員の光と電気を操る少女マティルデ、主演はオーロラ・ジョヴィナッツォ、監督はガブリエーレ・マイネッティ
第二次世界大戦下の1943年ローマを舞台に、サーカス団「メッツァ・ピオッタ」の異能者たちが繰り広げる逃避行と抵抗の物語を描く。
団長イスラエルに率いられた4人の特異な団員——虫を操るアルビノのチェンチオ、金属を引き寄せるマリオ、怪力の毛むくじゃら男フルヴィオ、電撃を放つ少女マティルデ——は、爆撃でテントを失い、団長のアメリカ移住計画に巻き込まれる。団長の失踪をきっかけに、ナチスの「超人軍団」を率いる六指のフランツの影が迫り、彼らは裏切りと迫害の渦中に投げ込まれる。パルチザンとの邂逅、捕虜からの脱出、そして最終的な列車襲撃へと物語は加速する。
前半は異能者たちの道中譚として軽妙に進み、特異な身体能力を活かしたサーカスの描写が楽しい。後半からは戦争の暗部が色濃く表れ、ナチスによる拷問やユダヤ人強制連行の残酷さが容赦なく描かれる。監督の演出は、コミカルな要素とシリアスな歴史性を巧みに交錯させ、娯楽性と重みを両立させている。特にラスト25分からのクライマックスは、銃撃戦と異能の応酬が炸裂し、マティルデの電撃がもたらす解放の瞬間は圧巻だ。X-MENのジーン・グレイを思わせるその力の奔流は、観る者に強いカタルシスを与える。
ただ、物語の転換がやや急で、中盤の展開に散漫さを感じさせる部分もある。異能の設定が多岐にわたり、焦点がぼやける瞬間もないではない。それでも、イタリア映画らしい豊かな色彩と音楽、クラウディオ・サンタマリアら俳優陣の熱演が全体を支え、戦争という暗黒の中で「異端者」たちが連帯する姿に心を打たれる。
総合評価:★★★★☆(5段階中4)。異色のエンターテインメントとして見事な達成を見せつつ、歴史の重みを忘れぬバランスが好印象。戦争とファンタジーの融合を試みた意欲作として、記憶に残る一本である。
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