主人公はリオ大尉 、主演はアンソニー・マッキー、監督はミカエル・ハフストロム
2036年のウクライナ内戦を舞台に、ドローン操縦士の若き中尉ハープが、謎めいた上官リオ大尉とともに危険地帯へ送り込まれるSFアクションである。米軍のロボット兵士「ガンプ」を投入した平和維持活動の裏で、核の脅威が静かに蠢く。
物語は、ハープの遠隔攻撃による誤爆から始まる。命令違反の代償として、彼は実戦の最前線へ。雨の駐屯地で第4世代AI型アンドロイドのリオと出会い、ワクチン輸送を名目に、テロリスト・ヴィクトル・コバルの核サイロ掌握を阻止する任務に就く。銃撃戦、狙撃、略奪、難民キャンプ、孤児院、闇市場……戦場のリアルな混沌が、次々と容赦なく描かれる。
アクションは淀みなく、銃火の応酬も手堅い。アンソニー・マッキーのリオは、冷徹さと人間味の狭間で揺れ、観る者を引き込む。後半、特にラスト25分からの展開は、予想を超える急展開で息を呑ませる。単なる師弟の成長譚やAI暴走譚かと思いきや、ひねりの効いた逆転が待ち受ける。
ただ、テーマの深掘りは控えめだ。ドローン戦争の倫理、ロボット兵士の未来、人間と機械の境界——それらは確かに提示されるが、表層をなぞるに留まる。脚本は忙しなく場面を転がし、キャラクターの内面まで深く沈み込まない。
それでも、Netflixらしい手軽なエンターテインメントとしては十分に機能する。灰色の戦場を疾走する二人の姿に、緊張と興奮が途切れない。派手さより、静かな不穏さが残るラストが印象的だ。評価(5段階)
アクションの迫力:★★★★☆
意外性・構成:★★★☆☆
テーマの掘り下げ:★★☆☆☆
総合:★★★½(3.5/5)
約115分の尺で、息つく暇もない密度。週末の気晴らしに、悪くない一作である。
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