主人公は元CIAのエージェントのエミリーとマット、主演はジェイミー・フォックスとキャメロン・ディアス
かつてCIAの最強コンビだったエミリー(キャメロン・ディアス)とマット(ジェイミー・フォックス)は、15年前の任務中に妊娠が発覚し、雪山での墜落を偽装死に利用してスパイ稼業から足を洗った。それ以来、郊外の平凡な家庭を守り、反抗期の娘アリスと息子レオを育ててきたが、夫婦ともに子離れできず、ストレスは限界に達していた。
そんなある日、娘のクラブ動画がネットに流出し、それがきっかけで過去の敵が動き出す。武装集団の襲撃、家宅急襲、そして「15年前に盗んだICSキー」の行方を巡り、一家は再び逃亡劇へ。ロンドンのエミリーの実家へ向かう道中、子供たちに正体がバレ、さらにはCIAとMI6が手を組んだ追跡者まで現れる。最後は、頼れる味方はまさかの義母ジニー(年下の恋人ナイジェル付き!)という、家族総出の大乱闘へと発展する。
率直に言って、冒頭30分は「またこの手の夫婦スパイものか」と肩すかしを食らいそうになる。しかし中盤からギアが一気に上がり、特にラスト25分のアクション連発は見事だ。ガソリンスタンドでのバイク軍団との戦い、ロンドン市街でのカーチェイス、そしてクライマックスの屋敷総攻撃――どれも派手でテンポが良く、家族が一丸となって敵を蹴散らす様は痛快そのもの。
何より嬉しいのは、キャメロン・ディアスが12年ぶりにスクリーンに帰ってきたことだ。49歳とは思えぬ身のこなしで、キレのあるアクションを披露しつつ、母親としての苛立ちや愛情をコミカルに演じている。ジェイミー・フォックスとの掛け合いも、まるで昔の『アニー・イン・ザ・シティ』を彷彿とさせる軽妙さで、観ていて心地よい。
確かにストーリーは王道、ひねりも少ない。だが、それが逆に心地よい。家族愛とアクションをストレートに楽しみたいときに最適な、ちょうどいい“ジャンクフード映画”である。Netflixの週末枠にぴったり。
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