主人公はナム・ヒジュ、主演はシム・ウンギョン、監督はモ・ホンジン、配信元:プライムビデオ
静かな復讐の炎が、静かに、しかし確実に人を焼き尽くす様を描いた緊張感の高い作品である。
15年前、警察官の父親を何者かに殺された少女ヒジュ(シム・ウンギョン)は、唯一の肉親を失い、孤独の中で復讐だけを生きる支えとしてきた。父親を刺殺した容疑者キム・ギボム(キム・ソンオ)が15年の刑期を終えて出所する日、彼女は長年待ちわびた時が来たと覚悟を決める。しかしその夜、街では新たな連続殺人が始まり、事態は予想外の方向へと転がり始める。警察の班長デヨンと、肉屋の男チョ・ミンスを巻き込み、復讐の渦は複雑に絡み合いながらクライマックスへと向かう。
本作の最大の見どころは、ラスト25分からの緊迫した展開である。特に、警察署内で刑事に扮したギボムがヒジュに近づくシーンから、息を詰めて画面を見つめてしまう。復讐に狂った少女の心理と、加害者側の冷徹な計算が交錯する様は、ただの復讐劇を超えた人間の業の深さを浮き彫りにしている。
シム・ウンギョンの演技は圧巻である。後に『新聞記者』で日本でも高く評価された彼女だが、本作ですでにその片鱗を強く見せている。復讐に取り憑かれ常軌を逸していく少女の危うさと、殺人を犯した後の深い悔恨と虚無感を、ブランコで自ら命を絶とうとする鬼気迫るシーンで体現している。あの表情と眼差しには、寒気とともに胸が締め付けられる思いがした。
ストーリーは決して派手ではない。しかし、静かなる狂気と、積み重なる緊張が、最後まで観る者を放さない。復讐とは何か、裁きとは何か、そして失われた者の魂がどこへ向かうのかを、静かに、しかし容赦なく問いかけてくる作品である。静かに心に残る、骨太な韓国クライム映画の一本として、強くお勧めしたい。
評価(5段階)
脚本・構成:★★★★☆ 、演技:★★★★★ 、緊張感・演出:★★★★☆ 、全体の完成度:★★★★☆
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