主人公はイ・マンジェ、主演はチョ・ジヌン、監督はハ・ジュンウォン、配信元:プライムビデオ
名義貸しの「雇われ社長」として生きるイ・マンジェ(チョ・ジヌン)は、巨額の横領罪を着せられ、存在そのものを抹消される。
中国の私設監獄に幽閉され、死者として扱われた男は、967日目に政治コンサルタントのシム女史(キム・ヒエ)によって救出される。そこで彼は、自分を陥れた黒幕が、横領した資金を原資にeスポーツ企業を立ち上げ、新党を結成し、次期大統領選への出馬を狙っていることを知る。
妻スヒョンとの離婚、弟分のコルトン、死んだはずのコン・ユンシクの娘ヒジュ——複雑に絡み合う人間関係の中で、マンジェは失われた名前と人生を取り戻すため、静かな復讐の道を歩み始める。廃墟となった会社から資料を奪い、資金洗浄の黒幕に迫り、議員会館前での訴えや隠された帳簿を巡る攻防が、物語の緊張感を高めていく。
何といっても見どころは、ラスト25分から加速する怒涛の展開だ。違法資金疑惑の証拠が次々と公開される中、真の黒幕が意外な人物であることが明らかになり、「首のすげ替え」を用いた資金回収の策が動き出す。単なる復讐劇と思わせておきながら、韓国映画らしい金融詐欺の枠組みに、政治的野心と人間の欲望が巧みに織り交ぜられている。
正直、最初は「またこのパターンか」と思いながら観始めた。韓国映画でよくある名義貸しや巨額詐欺、復讐の定型劇かと。しかし、進むにつれて、ただのスリラーではない深い厚みを感じた。マンジェの絶望、ヒジュの怒り、シム女史の計算高い思惑——それぞれの人間関係が交錯し、物語に濃密な陰影を与えている。特に、チョ・ジヌンの渋く重みのある演技が、死に体から這い上がる男の執念を、見事に体現していた。
派手なアクションよりも、心理戦と情報戦が中心の静かな緊張感が、この作品の最大の魅力だろう。エンターテインメントとして十分に楽しめる一方で、社会の闇や「名前」というアイデンティティの危うさを、静かに問いかけてくる。
総合評価:★★★★(5段階評価で★4つ)
韓国クライムサスペンスの佳作として、十分におすすめできる一作だ。観終わった後に、ふと自分の「名前」の価値を考えてしまう、そんな余韻が残る作品である。
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