主人公はスカボロー警察の刑事トム・ニコルス、主演はベニチオ・デル・トロ、監督はグラント・シンガー
ベニチオ・デル・トロが主演を務めるクライム・スリラーである。監督はグラント・シンガー。メイン州の静かな町スカボローで、不動産仲介業者の恋人サマーが惨殺される事件から物語は始まる。主人公の刑事トム・ニコルスは、ベテランの勘を頼りに捜査を進めるが、容疑者は次々と浮上し、関係者たちの過去が複雑に絡み合う。
当初は被害者の恋人ウィル、離婚が成立していなかった夫サム、そして土地を巡る因縁から恨みを抱くイーライが疑われる。捜査は一見順調に進み、サムの家から大量のヘロインが発見され、彼が犯人として処理されるかに見えた。しかし、トムは事件の細部に違和感を拭えず、真相を探り続ける。やがて、義父アレンの家でのささやかな祝いの席で、冷蔵庫の奥に隠された「インペリアル」の痕跡が、すべてを一変させる。ラスト25分からの急展開は、静かに積み重ねられた疑念が一気に爆発する様が、息を呑むほど鮮やかだ。
本作の魅力は、neo-noirらしい陰鬱な空気感と、ベニチオ・デル・トロの抑制された演技にある。トムは言葉少なく、表情の微妙な変化で内面の葛藤を伝える。彼を取り巻く警察ファミリーの描写—ランチやディナー、ダンスパーティーで情報を共有し、捜査に協力する姿—は、アメリカの地方警察の現実を思わせるが、同時に不気味な閉塞感を醸し出す。家族という名の共同体が、腐敗の温床となり得るという皮肉が、観る者の胸に冷たく残る。
全体として、プロットは丁寧に張り巡らされた伏線が効いており、ラストの衝撃は十分に納得できるものだ。ただ、途中の捜査描写がやや冗長に感じられる箇所もある。とはいえ、監督の音楽ビデオ出身らしい洗練された映像と、緊張感を保つスコアが、映画を支えている。
評価:★★★★☆(5段階中4)。ベニチオ・デル・トロの存在感と、静かなる崩壊のドラマが光る、味わい深い一作。見終わった後、しばらく心に冷たい余韻が残るだろう。
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