主人公は17歳の少女グレッチェン、主演はハンター・シェイファー、監督はティルマン・シンガー
ドイツ・アメリカ合作のホラー・ミステリー・サスペンスである。監督はティルマン・シンガー、主演にハンター・シェイファーを迎え、17歳の少女グレッチェンを軸に、バイエルンの山奥リゾートで蠢く異様な出来事を描く。
物語は、母を亡くしたグレッチェンが、父ルイス、義母ベス、言葉を発せない妹アルマとともに、父の仕事で移り住んだリゾート地から始まる。施設を仕切るケーニヒの不気味な微笑み、周囲の女性客に頻発する嘔吐や体調不良、そして夜の闇に潜むフードの女の影。グレッチェンは元警官ヘンリーから、女性を狙う連続不審死の噂を聞く。やがて高音の叫び声が響くたび、人々は一時的に硬直し、混乱に陥る。妹アルマもその声に過敏に反応し、発作を起こすようになる。グレッチェンは客のエドと心を通わせ、共に逃亡を試みるが、叫び声による事故で引き裂かれる。
ラスト25分からの展開は、息を呑む。グレッチェンはヘンリーを刺して足止めし、アルマの叫びを逆手に取り脱出を図るが、資材置場に追い詰められる。そこから明かされる真相は、人間と鳥の習性を交錯させた異形の存在と、それを操る人間の狂気。托卵の本質を思わせる残酷な仕掛けが、家族の絆さえも侵食する。
観終えた瞬間、胸に残ったのは純粋な恐怖ではなく、言いようのない奇妙な違和感だった。画面の色彩は柔らかく、アルプスの風景は美しく、しかしその美しさの奥に潜む不協和音が、じわじわと神経を侵す。ハンター・シェイファーのグレッチェンは、孤立と苛立ちを体現しつつ、最後には妹を守る強さを発揮する。丹念に積み重ねられた不穏が、説明不足ゆえの曖昧さを残しながらも、独特の後味を生んでいる。
ホラーとして直接的な跳び上がりは少ないが、雰囲気と音響の設計が秀逸で、観る者の内側に不快な余韻を植え付ける。ストーリーの整合性より、感覚的な狂気を優先した作風は賛否を呼ぶだろうが、ありふれたジャンル映画とは一線を画す。奇妙な魅力に囚われた人は、再び観たくなるかもしれない。
評価:★★★☆☆(5段階中3.5)
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