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プライムビデオ フライト・リスク 2025年公開 91分 スリラー アメリカ ★★★★☆

主人公はマドリン・ハリス、主演はミシェル・ドッカリー監督はメル・ギブソン

密室飛行機という極めて限られた舞台で、信頼と裏切りの綱渡りを描いたスリラーである。

現場復帰間もない副保安官マドリン・ハリス(ミシェル・ドッカリー)が、重要証人ウィンストン(トファー・グレイス)をアラスカからニューヨークへ護送する任務に就く。初対面のベテランパイロット、ダリル(マーク・ウォールバーグ)は陽気な南部訛りで緊張を解き、順調な航行を思わせる。しかし、離陸後まもなく、ウィンストンが発見したパイロットライセンスは別人のものだった――ここから、予測不能の心理戦と生存競争が始まる。

作品の真骨頂は、ラスト約30分に凝縮された怒涛の展開にある。機内という狭い空間で、スタンガン、ナイフ、信号弾、消火器が次々に飛び交い、燃料切れのセスナがアラスカの荒野へ向けて急降下するさまは、息をのむ緊迫感だ。メル・ギブソン監督は、過剰な説明を排し、純粋に「動く」ことで観客を引っ張る手法を選んだ。結果、脚本の粗さやリアリティの欠如は目立つものの、勢いと勢いだけは確かに届く。

マーク・ウォールバーグの敵役ぶりは、予想外の贈り物だった。禿げ上がった頭部と、豹変する残忍さのギャップが、どこか滑稽でさえある。長年『ダウントン・アビー』の気品ある長女として親しんできたミシェル・ドッカリーが、傷つきながらも必死に操縦桿を握る姿には、久方ぶりに安堵を覚えた。彼女の凛とした眼差しが、このB級娯楽のなかで、唯一の静かな重みを与えている。

91分という短さは、贅肉をそぎ落とした潔さでもあるが、同時に深みを削いでいる。娯楽として割り切れば、十分に楽しめる一作だ。飛行機が地面に激突する瞬間まで、観客はただただ振り回される。それでいい、とさえ思わせる、潔い駄作の魅力がある。

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