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ネットフリックス SAS:反逆のブラックスワン 2021年公開 125分 アクション・スリラー イギリス ★★★★☆

主人公は非番の特殊部隊員トム・バッキンガム、主演はサム・ヒューアン

ユーロスターを舞台にした列車ジャック映画と聞けば、誰しも『スピード』の鉄道版か、あるいは『ダイ・ハード』の閉鎖空間版を想像するだろう。だが本作は、そんな観客の予期をあっさり裏切る。アクションは確かに派手で容赦ないが、それ以上に描かれているのは、愛と裏切りと国家の汚れ仕事が交錯する、驚くほど人間臭いドラマだった。

サム・ヒューアンが演じるトム・バッキンガムは、非番のSAS隊員。パリで恋人ソフィーにプロポーズしようと指輪をポケットに、ユーロスターに乗り込む。ところが同じ列車には、ジョージアで民間人を虐殺した疑惑でICCから指名手配中の軍事会社ブラックスワン一族――冷徹な姉グレース(ルビー・ローズ)とその弟オリバー、そして父ウィリアム――が潜んでいる。彼らは祖国イギリスへの身柄引き渡しを拒むため、列車を乗っ取り、5億ドルの身代金を要求する。こうして、トムは非番のまま、たった一人でテロリスト集団と対峙することになる。

冒頭のジョージアでの虐殺シーンは凄まじい。村を焼き払い、女と子供だけを残す画面に残す残酷さは、観客に「この一族は本当に悪だ」と即座に納得させる。だが物語が進むにつれ、ブラックスワンが単なる悪の組織ではないことがわかってくる。彼らはパイプライン利権を巡る国家ぐるみの駒であり、英国政府もある程度は彼らの“成果”を黙認してきた。そのグレーな関係が、列車ジャックの裏で蠢く。

見どころは、なんと言ってもラスト30分のトンネル脱出劇だ。減圧で窓ガラスが次々と吹き飛び、真空に吸い出されそうになる人質たち。屋根の上を這うトムとグレースの死闘。そしてパイプラインの中を這うように逃げるソフィーを、傷だらけのトムが必死で追いかけるシーンは、息もつかせぬ緊張感と同時に、恋人同士の絆が胸を打つ。アクション映画だと侮るなかれ。

これは、対テロの最前線にいる男が、愛する女を守るためだけに戦う、ラブストーリーでもある。ヒューアンの鍛え上げられた肉体と、時折見せる優しい眼差しが、荒々しい戦闘シーンとの対比で実に効果的だ。ルビー・ローズのグレースも、冷酷さと脆さを併せ持つ悪役として見事。列車もの、スパイもの、アクションもの、どれも好きな観客なら間違いなく楽しめる一作。派手な銃撃戦の合間に、ふと差し込まれるトムとソフィーのささやかな会話が、妙に心に残る。125分があっという間だった。

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