主人公は元海兵隊員のテリー、主演はアーロン・ピエール
シェルビー・スプリングスという田舎町に、従兄弟の保釈金を届けるためバイクでやって来た元海兵隊員テリー(アーロン・ピエール)。しかし、道に張られたピアノ線で転倒し、駆けつけた警官たちに金を根こそぎ奪われてしまう。裁判所で担当のサマー(アンジャニュー・エリス=テイラー)に訴えるも「押収は合法」と突き放され、町ぐるみの腐敗を思い知らされる。
ここからテリーは、まるで巨大な蜘蛛の巣に絡め取られる昆虫のように、次々と理不尽な罠に嵌められていく。金を返せと警察署に乗り込めば嘲笑され、ようやく取り戻したと思えば今度は従兄弟が獄中で刺殺され、遺体を前に「金と車を返してやるから黙って出て行け。さもなくば30年だ」と凄まれる。静まり返った病院前の駐車場で、ヘリの音だけが虚しく響く場面は、まさにアメリカの暗部を凝縮した絶望の極みである。
最初は「ジャック・リーチャー」の亜流かと思ったが、さにあらず。テリーは決して無敵のスーパーヒーローではない。痛みも疲労も感じ、助けを求め、時には他人の善意にすがる。それでも折れずに立ち上がる姿に、観客は胸を締めつけられる。アクションも派手さはないが、だからこそリアルで息が詰まる。特にラスト26分、腐敗の巣窟である保安官事務所に単身乗り込み、壁をぶち抜いて札束を奪い返す場面は、静かな怒りが爆発する瞬間として圧倒的だ。
監督ジェレミー・ソルニエは『ブルー・リベンジ』『グリーンルーム』に続き、再び「理不尽な暴力が日常に潜む場所」を冷徹に見つめる。派手な復讐劇ではなく、腐ったシステムに抗う一人の男が、最後にたどり着けるのは「せめて誰かを救うこと」だけ――その切なさが胸に残る。腐敗と正義、絶望と希望の狭間で、静かに燃える怒りを描き切った傑作。Netflixで今すぐ観るべき一本である。
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