主人公はパトリック・ウォーカー、主演はトム・ハーディ
クリスマスの夜、麻薬を満載したトラックを強奪した若者四人が街を疾走する。追うは麻薬取締班のヴィンセントら。凄絶なカーチェイスで一人の刑事は重傷を負い、犯人たちは一旦振り切る。だが、麻薬を届けた先で謎の襲撃者によりマフィアの若頭ツィが殺され、事件は殺人課のウォーカー刑事(トム・ハーディ)の管轄となる。
防犯カメラに映った犯人の一人、チャーリー。その顔を見てウォーカーは絶句する。チャーリーは、裏で長年汚れ仕事を請け負ってきた市会議員ローレンス・ボーモントの息子だった。家族のために足を洗う決意を固めていたウォーカーは、最後に限りチャーリーを助けることを条件に縁切りを申し出、単独で動き始める。
ここから物語は一気に加速する。チャーリーと恋人のミアは偽造パスポートを手に入れようと動き、ウォーカーは相棒エリーの助けを借りつつ独自捜査を進めるが、上層部に睨まれ捜査から外されてしまう。それでも諦めない。やがて舞台はナイトクラブへ。中国マフィア「三合会」、裏切り者の情報屋、麻薬取締班、そしてウォーカー――四つ巴の銃撃戦が炸裂する。血と硝煙とクリスマスソングが交錯する狂乱のシークエンスは、まさに圧巻である。
終盤、湖畔の隠れ家での死闘に至るまで息もつかせぬ展開が続く。ヴィンセントらの裏切り、野心家のチン、そして全てを捨てて守ろうとするウォーカーの執念。アクションの合間には、ささやかなクリスマスプレゼントのやり取りが挿入され、殺伐とした画面に一瞬の温もりを与える演出が心憎い。
最初は単なる腐敗刑事と政治家の癒着劇かと思いきや、予想を遥かに超える怒涛のアクション・ラッシュに終始翻弄された。万能ではなく、傷つき、疲れ、家族を想うトム・ハーディが実に良い。完璧なヒーローではなく、泥まみれで這う男の姿にこそ、真の人間臭さが宿っている。
監督ギャレス・エヴァンスは『ザ・レイド』以来の暴力美学を存分に発揮しつつ、今回は人間ドラマの塩梅も絶妙に効かせてきた。107分があっという間。クリスマスに観るには刺激が強すぎるかもしれないが、間違いなく2025年のアクション大作の一本である。
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