映画

プライムビデオ ライド・ライク・ア・ガール 2020年公開 98分 ドラマ オ-ストラリア ★★★★☆

主人公は10人兄弟の末娘ミシェル・ペイン、主演はテリーサ・パーマー

実在の女性ジョッキー、ミシェル・ペインの半生を描く。主演テリーサ・パーマー、10人兄弟の末娘を好演。監督アレックス・ロウアー、家族の絆と馬の疾走が心地よい。

生後まもなく母を失ったミシェルは、父バディが引き育てる荒くれ者一家の末っ子。ダウン症の兄スティビーとじゃれつく幼少期、兄弟8人が騎手になる家風。夢はメルボルン・カップ制覇。礼拝後の食卓でプディングを盗み食い、バディに叱られ「母さん掘り起こしてやる」と毒づく。父の「天国から見てるよ」で機嫌直す一幕、微笑ましい。

家族総出のレースデー、放送席は「ギネス級」。姉ブリジットが勝つが、父は「女はメルボルン・カップ出られぬ」と弟パトリックを推す。1991年、パトリックは先頭独走も失速ビリ。10年後、高校生のミシェルはトイレでレース中継に夢中、教師に叱られる。父と兄弟の英才教育で腕を磨くが、女性専用控室の屈辱。デビュー戦は惨敗続き、ようやく地元バッララットで初勝利――が、姉ブリジットの落馬死。喪失の痛み、胸に刺さる。

家出同然でコーフィールドへ。馬主に媚びるも無視され、独り調教に没頭。父バディは代理マネージャーのジョーンに託す。ミシェル、馬クラスキーでムーニーバレーG1初勝利。父の冷たい返事で落ち込むが、スティビーと姉キャシーの応援で気合い。土曜G1、ウラジオストクに跨り減量地獄の末、1着――直後転倒、脳内出血で重体。前頭葉損傷の後遺症、復帰の壁。

見どころはラスト25分。傷だらけのプリンス・オブ・ペンザンスに惚れ込み、調教師ウィアーを口説き落とす。連勝の快進撃も、荒っぽい走りで20戦出禁。父バディの病床で「これで勝て」と託され、メルボルン・カップへ。ゴール前、父の幻影が後押し。実在の2015年、ミシェルが史上初の女性優勝。観客の歓声、涙腺崩壊。

ミシェルは不撓不屈の塊。馬の汗と家族の血が混じり、ただひたすら前へ。オーストラリアの広野が、夢の荒波を映す。感動のベタさは許す。父娘の静かな和解が、心に残る一品。家族の絆を信じたい夜に、どうぞ。

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