プライムビデオ　ハングマン　2018年公開　98分　ドラマ　★★★★☆

主人公は敏腕刑事のレイと相棒ウィル、主演はカール・アーバンとアル・パチーノ

主演のカール・アーバンとアル・パチーノが、敏腕刑事レイとその相棒ウィルを演じる。パチーノの渋い眼光が、物語の重みを増幅させる。

あらすじ　敏腕刑事レイの車が青いバンに追突され、鉄橋下で銃を構え犯人を捕まえる。

一年後、相棒ウィルはジャーナリストのクリスティ・デイヴィスと合流し、胸に「O」の文字を刻まれた女性の絞殺現場へ。黒板に記されたハングマンゲームの数字は、レイのバッジ番号を指す。

レイは定年を迎え年金と観察を趣味に語るが、事件の影が忍び寄る。事件を手伝う。

翌日、クリスティは上司から取材を釘付けにされつつ、遺体安置所で被害者ケリー・クーパーの「O」の刻印を確認。

過去の虐待跡とSM道具から、容疑者ジョーイ・トルーマンを逮捕するが、取り調べ中、女性容疑者が自殺。血痕から元重罪人デビッド・グリーンを割り出し、教会で豚頭を被せられ「M」の刻印を負った男を発見するが逃亡。

グリーンは「3カ月前、眠りから覚めると血まみれだった」と証言。クリスティは署でレイの過去ファイルを覗き、驚愕。

ウィルは犯人を「25〜35歳の白人男性、知能高き秩序型サイコパス」と分析。レイは「遺体2つに対し文字3つ。もう一つの現場が残る」と予見。豚処理工場で「M」刻印の男を発見し、沈没車からレイの妻ジェシカの「V」刻印事件が蘇る。あの夜、何が起きたのか——。

見どころラスト25分からの追跡劇。過去の因縁が爆発し、血塗れの謎が解ける瞬間、息を呑む。感想サイコパスな演出が次々と畳みかけ、背筋を凍らせる快悪。

なぜか、レイのマスタングが妙に輝いて見えた。パチーノの老獪さとアーバンの熱演が、凡庸な連続殺人譚を格上げ。ハングマンの縄が、観客の首筋を優しく締め上げる佳作だ。

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