あらすじは、ヤクザのヨンギ(チョ・ジヌン)と車いす生活を送る弁護士ジャンス(ソル・ギョング)の出会いから始まる異色のバディムービーだ。監督はユン・ジェグンで、フランス映画『最強のふたり』のリメイクともいえるが、韓国らしいヤクザ文化と社会のリアリティを織り交ぜた独自の物語が展開する。
ヨンギは、派手なスーツをまとい、兄貴分のデグク(キム・ソンギュン)と共にヤクザ組織の表の顔であるライガーズ・キャピタルを運営するチンピラ風の男。70億ウォンの投資を任されるが、組織の株主総会や派閥争いに苛立ちを隠せない。
一方、ジャンスはL&S法律事務所の代表で、身体に障害を抱え車いす生活を送る敏腕弁護士。事務所の経営難や内部の対立に直面しながらも、毅然とした態度で自分の信念を貫く。
物語は、ヨンギが暴力事件で逮捕され、150時間の社会奉仕を命じられたことから動き出す。奉仕先で出会ったジャンスの介護を渋々引き受けるが、投資詐欺で資金を失い、借金返済に追われるヨンギと、余命わずかと宣告されたジャンスの間に奇妙な絆が生まれる。
ジャンスが提案した「死亡保険金の受け取り人になる代わりに、やりたいことを叶える手助けをする」という契約をきっかけに、二人は釜山の野球観戦や高級プール、漢江でのひとときなど、ジャンスの願いを次々と実現していく。
本作の見どころは、ラスト25分からの展開だ。ヨンギがジャンスを車いすに乗せ、漢江沿いの道路を走るシーンは、二人のかけがえのない絆と人生の輝きを象徴する感動的な場面である。また、ヨンギが借金を返すために自らを犠牲にする姿は、男の意地と覚悟を感じさせる。
感想として、フランス映画のリメイクかと思いきや、ヤクザの世界と韓国の社会問題を巧みに融合させた設定が新鮮だった。チョ・ジヌンとソル・ギョングの対照的なキャラクター造形と、息の合った演技が物語に深みを与えている。特に、チンピラの粗野さと人間味を併せ持つヨンギと、冷静だが内に情熱を秘めたジャンスの関係性が、笑いと涙を誘う。ヤクザ映画の枠を超えた人間ドラマとして、観る者の心に響く作品だ。
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