主人公は少年グィス、主演はクォン・サンウ
あらすじ1988年、少年グィスは使用人として働く家の庭で囲碁を眺めていた。ある日、家の主人で棋士のファン・ドギュンに「手が違う」と指摘し、才能の片鱗を見せる。しかし、ファンによる姉へのセクハラや弟スヨンとの対局での敗北をきっかけに、グィスは家出を決意。
ソウル行きの最終便に乗り込むが、到着早々強盗に遭い全財産を失う。翌朝、グィスは碁会所で100ウォンを賭けた対局に挑み、次々と勝利を重ね金を稼ぐ。そこへ左手のない男、ホ・イルドが現れ、コイントスをきっかけにグィスは彼に師事する。
ホの知り合いの寺で修行を始め、目隠し碁など過酷な訓練を積むが、ホのいかさま囲碁に手を貸すうちに、対戦相手の焼身自殺を目の当たりにする。さらには、ホが早指しの棋士との賭け碁で勝利するも、その手下に刺され金を奪われる事件が発生。グィス自身もいかさまがバレ、命の危機に瀕する。
十数年後、グィスは寺での修行を終え、復讐を胸に秘め動き出す。闇の碁賭博場でホの知人トンの協力を得て、仁川で賭け碁を連勝。やがて、姉の自殺やホの左手を奪った占い師の棋士との対局では、過去の幻影に苛まれながらも勝利を収める。
一方、ホに敗れ自殺した男の息子ウェトリがグィスの行方を追い、寺で奇妙な機械の碁盤を使った対局を始める。
物語の終盤、グィスはホを殺した早指しの棋士と対決。権利書を賭けた勝負に勝利するが、さらに相手の女を賭けた再戦を挑まれ、これも制する。鉄道橋での緊迫した対局中、貨物列車が迫るスリリングな場面が展開。最終的に、グィスはファン・ドギュン九段との対局に挑むため、財団のサイン会に乗り込む。ラスト25分、ウェトリとの機械碁盤での対局や、200人との連戦を経て、ファンとの最終対局に臨む姿は圧巻だ。
見どころラスト25分からの展開は特に目が離せない。グィスの復讐心と囲碁の静かな緊張感が交錯し、200人との対局やファンとの最終戦は手に汗握る。アクションシーンやナイフを持った敵との戦いも織り交ぜられ、物語に勢いを与えている。
感想「鬼手」は、囲碁という静謐な世界と、アクションや復讐劇のダイナミズムが見事に融合した作品だ。囲碁の対局シーンは、盤面の緊張感を通じてグィスの内面の葛藤や成長を巧みに表現している。
一方で、アクションやオカルト的な要素が随所に散りばめられ、時にコミカルな雰囲気を醸し出す点がユニークだ。特に、占い師の棋士や奇妙な機械の碁盤といった非現実的な要素は、物語に独特の味わいを加えているが、シリアスな復讐劇とのバランスがやや不安定に感じられる瞬間もあった。それでも、クォン・サンウの熱演と、復讐に向かうグィスの執念が全編を貫く力強い軸となり、最後まで引き込まれた。囲碁を知らなくても楽しめるエンターテインメント性と、深い人間ドラマが共存する作品として、幅広い観客にオススメしたい。
このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。
amazonプライムを無料で試してみる ConoHa AI Canvas
楽天市場
マイキッチン
【駐車違反警告ステッカー】の購入|オリジナル印刷・販促のWTP企画
FREE STYLE
医療美容特化ロロント
コメント