MENU

プライムビデオANON アノン 2019年公開 100分 SF アメリカ・ドイツ   

主人公はサル・フリーラン、主演はクライヴ・オーウェン、監督はアンドリュー・ニコル

近未来、視覚情報がすべて記録され、権限ある者が自由に閲覧できる社会。犯罪は激減したものの、個人の秘匿性は完全に失われた。嘘も隠し事も不可能な世界で、一級刑事サル・フリーランド(クライヴ・オーウェン)は記憶の閲覧を武器に事件を解決してきた。

ある朝、サルは街中で「データのない女」とすれ違う。記録に残らない存在。気にはなるが、捜査の優先順位から追跡は見送る。ところが、直後に起きた殺人事件で、被害者の視覚がハッキングされ、犯人の姿が一切記録されていないことが判明する。完全犯罪の予感。被害者の最後の訪問者が女性だったという証言から、サルは朝の謎の女を思い浮かべるが、彼女のファイルは忽然と削除されていた。

事件は続き、被害者たちの記憶が巧妙に編集・複製されている痕跡が見つかる。サルは同僚とともに追うが、犯人は視覚を操作し、追跡者を翻弄する。サル自身も地下鉄で幻覚に襲われ、犯人を逃がしてしまう。

やがて、被害者たちが「記録削除」を依頼していた闇のハッカー「アノン」の存在が浮上。サルは囮捜査に乗り出し、自ら不倫の記憶を作り、削除を依頼。ついに接触に成功するが、逮捕目前で逃げられてしまう。新たな若手刑事の協力でアノンの視覚を監視するも、彼女は徹底したアナログ生活を貫き、痕跡を残さない。

ラスト25分以降が本作の核心。サルはアノンの居場所を突き止めるが、逆に記憶を操作され、隣人を射殺した濡れ衣を着せられ停職処分に。監視下の自宅から脱出し、単身アノンのもとへ向かう。そこで明らかになる真実と、互いの視線が交錯する結末。

本作は、すべてが見えるはずの社会で「見えないもの」が生む恐怖を描く。記憶の改ざんは、真実を信じられなくさせる。サルの孤独、失った息子への思い、元妻との断絶が、灰色の世界に重くのしかかる。スリラーとしての緊張感はありつつ、全体に漂う虚無感が強い。技術の進歩がもたらす監視社会の息苦しさ、匿名を求める人間の業が、静かに胸を抉る。

クライヴ・オーウェンの抑えた演技が、疲弊した刑事の内面を的確に体現。監督ニコルの冷徹な世界観も一貫している。ただ、謎解きの過程でやや説明過多となり、予測可能な展開も散見される。

総合評価:★★★☆☆(5段階中3)。コンセプトの鋭さは光るが、感情の掘り下げとサスペンスの切れ味がもう一歩欲しかった。プライバシーが消えた世界の空虚さを、静かに突きつけてくる一作である。

このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。

amazonプライムを無料で試してみる   ConoHa AI Canvas   楽天市場  マイキッチン   【駐車違反警告ステッカー】の購入|オリジナル印刷・販促のWTP企画   FREE STYLE   医療美容特化ロロント  

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次