主人公はシングルマザーのバイオレット、主演はメーガン・フェイビー、監督はクリストファー・ランドン
冒頭のプロローグは衝撃的だ。鼻血を流して倒れた女性に男が銃を突きつけ、「撃ってみろ」と煽る。女性が引き金を引く瞬間、画面は暗転し、数年後の現在へ移る。シングルマザーのバイオレット(メーガン・ファヒー)は、夫の死から立ち直ろうと、久々のデートに臨む。相手は写真家のヘンリー。高層ビルの最上階レストラン「PALATE」で、摩天楼の夜景を前に、ぎこちない会話が始まるはずだった。
しかし、スマホに届く匿名の画像共有がすべてを変える。幼稚なミームから始まり、次第に脅迫めいた言葉へ。やがて自宅の防犯カメラ映像まで送りつけられ、覆面の男が映る。送信者はレストラン内にいる。半径15メートル以内の誰か。バイオレットは息子を預けた自宅の安否を案じながら、冷静に周囲の客やスタッフを観察する。バーテンダー、ウェイター、ピアニスト、隣のテーブルの中年男性……容疑者は増え、疑念は渦を巻く。
中盤までは、密室劇のような推理の緊張感が心地よい。画面に次々と現れるテキストメッセージが、現代の監視社会を象徴し、息苦しさを増幅させる。監督クリストファー・ランドンは、照明とフォーカスの操作で不安を視覚化し、テンポよく観客を引っ張る。メーガン・ファヒーの演技も秀逸だ。トラウマを抱えながらも、母としての強さを少しずつ露わにする表情の変化が、観ていて引き込まれる。
ラスト25分から、物語は一気に加速する。推理ゲームは終わり、アクションの連鎖へ。バイオレットが予想外のタフさを見せ、観る者を驚かせる。確かに荒唐無稽な部分はあるが、それがむしろ痛快だ。過去の傷を乗り越え、積極的に反撃する姿に、ささやかなカタルシスさえ覚える。
全体として、設定の閉塞感とデジタル時代の恐怖を巧みに融合させた、軽快でスリリングな一作。深みよりスピードと意外性を楽しむタイプのスリラーとして、十分に満足できる。メーガン・ファヒーの新たな一面も見られた収穫だった。
評価:★★★★☆(5段階で4)
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