映画

プライムビデオ 24 -TWENTY FOUR- リデンプション  2008年公開 84分 アクション ★★★★☆

主人公はジャック・バウワー、主演はキーファー・サザーランド

アフリカの架空国サンガラ。反政府勢力のデュバク大佐が少年兵を養成する中、元CIA捜査官ジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)は、孤児院でボランティアに身を寄せていた。支援物資の配給を巡る穏やかな日常に、米政府からの召喚状が影を落とす。ジャックは不法拷問の疑いで追われながらも、施設長カール・ベントン(サミュエル・L・ジャクソン)と孤児たちを守る。

物語は、クーデターの渦中で加速する。デュバクの部下ユッスーが少年たちを拉致し、銃撃戦が勃発。ジャックは即席の武器で応戦し、地下壕に子供たちを避難させる。拷問に耐え、反撃に転じる彼の姿は、シリーズの伝統を体現する。ワシントンでは、新大統領就任式のさなか、サンガラ情勢が政権移行を揺るがす。証券会社の陰謀家ホッジスとニコルズの暗躍が、遠景で絡むが、焦点はジャックの孤軍奮闘だ。

見どころは、後半の森中脱出劇。バスを捨て、ヘリの銃撃を木陰に潜みながら進む22分間は、息もつかせぬ緊張。サザーランドの寡黙な眼光が、荒野の苛烈さを際立たせる。アクションの密度は高く、シリーズの「リアルタイム」精神を凝縮したTVスペシャルらしいテンポだ。

久々のジャック復活に、懐古の念が湧く。明快なプロットは心地よいが、新女性大統領の影が薄く、スピンオフゆえの断絶感が残る。バウワーの贖罪譚として、十分に機能する一篇。現実の内戦を思わせる残酷さが、娯楽の皮を剥ぐ。サザーランドの疲弊した肉体が、英雄の限界を語る。24時間の断片を、84分で昇華させた手腕に敬意を。だが、グローバルな陰謀をもう少し深掘りせねば、ただのアクションに甘んじる危うさもある。いずれにせよ、ジャックの帰還は、混沌の時代に一服の清涼剤だ。

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