主人公はイーサン・ホワイト、主演はコディ・スミット=マクフィー
この映画は植物が消滅し人工酸素に頼るディストピアを舞台に、若き主人公イーサン・ホワイト(コディ・スミット=マクフィー)のタイムトラベルを描く。
監督セス・ラーナーの手腕は、予算の制約を感じさせつつ、観客を2067年の息苦しい世界から2474年の謎めいた森へと誘う。
さて、この映画、どこかで見たような既視感と、意外な展開の綱渡りをどう評価すべきか?
物語は、クロニコープ社が牛耳る2067年の世界から始まる。酸素不足で人類はフェースガードに依存し、拒絶反応で血を吐く者も続出。
イーサンと相棒ジュード(ライアン・クワンテン)は、原子炉の修理屋として日々をしのぐが、ある日、謎の女レジーナ・ジャクソン(デボラ・メイルマン)に呼び出され、イーサンは「救世主」として400年後の未来へ送られることに。妻の治療薬と引き換えに、一方通行のタイムトラベルを強いられるのだ。妻の命か、人類の未来か。
イーサンの葛藤は、まるでハムレットの「生きるべきか死ぬべきか」をSF風に焼き直したかのようだ。ここからが本作の真骨頂。
ラスト26分、物語は急加速する。イーサンが2474年に辿り着き、燃え尽きたスーツと白骨死体(なんと自分の名入り!)を発見。AIが「私、お前だよ」と訳の分からないことを言い出し、観客は頭を抱える。過去のログから明らかになるのは、レジーナの地球リセット計画と父親の悲劇。
ジュードの裏切りも発覚し、イーサンはタイムマシンをぶっ壊そうと暴走。だが、2474年の世界では、植物と人類が融合したユートピアが広がっている。タイムパラドックスの壁にぶち当たりながらも、「結果オーライならいいじゃないか」と映画は肩をすくめる。
誰かならこう言うだろう。「SFの定石をなぞりつつ、どこか憎めないこの映画、まるで古い友人だ。タイムトラベルのルールはグチャグチャだが、コディ・スミット=マクフィーの繊細な演技と、ラストの緑豊かなビジュアルに心を掴まれる。パラドックス? 細かいことは気にするな! だって、未来で木々が囁く世界、悪くないだろう?」と。
本作は、粗削りながらも人間の希望と愚かさを描き、観る者の胸にそっと問いを投げかける。SFファンなら、ビール片手に語りたくなる一本だ。
このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。
amazonプライムを無料で試してみる ConoHa AI Canvas
楽天市場
マイキッチン
【駐車違反警告ステッカー】の購入|オリジナル印刷・販促のWTP企画
FREE STYLE
医療美容特化ロロント
コメント