主人公は殺し屋のイナン、主演はシン・ヒョンジュン、監督はクァク・チョンドク
余命わずかな頂点の殺し屋が最後に人間らしい生に触れる物語である。100分という短尺ながら、時代劇の骨太な味わいをしっかりと残す。
冒頭の「人間は必ず死ぬ。それが今日か明日かの違いだけ」という台詞が、全編を貫く静かな諦念を予告する。主人公イナンは心臓病を宣告され、かつての武威も失いかける。追われる身となり、麻黄草を求めて山奥のクッパ店に身を寄せる。そこで出会う母子、ソノンとチルボクの素朴な日常が、彼の凍てついた心にわずかな温もりを与える。
中盤までは、典型的な「最後の仕事」ものに見えがちだ。山賊の襲撃、腐敗した小役人イバンの陰謀、命のやり取り。だが、ラスト25分からの展開が予想を裏切る。イナンは単なる余命殺し屋の贖罪譚ではなく、夫を殺され息子を奪われた妻の復讐を、静かに引き受ける。剣戟の凄まじさは、時代劇アクションの醍醐味を存分に発揮し、血と泥にまみれた決着は壮絶だ。
シン・ヒョンジュンの佇まいが秀逸。寡黙で、しかし内に秘めた激情が滲む演技は、観る者の胸を打つ。母子の存在が、殺戮の連鎖に一筋の光を差し込む点も味わい深い。
よくあるパターンと思いきや、復讐の主体が妻・母へと移ることで、物語に意外な深みが生まれる。アクションの切れ味は抜群で、特に終盤の剣舞は圧巻。短いながらも余韻の残る一本だ。
評価:★★★★☆(5段階中4)。アクションの迫力と、静かな人間ドラマのバランスが心地よい。もう少し尺があれば、さらに情感が膨らんだかもしれないが、この潔さも悪くない。
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