主人公は退役軍人のテス、主演はマギー・Q
いやはや、マギー・Qがまたやってくれた! 『レディ・サバイブ/フィアー・ザ・ナイト』は、彼女のタフでクールな魅力が炸裂するアクション・サスペンスだ。
監督はニール・ラビュート、舞台はアメリカの片田舎。退役軍人のテス(マギー・Q)が、姉ベスやその友人たちと繰り広げるバチェロレッテ・パーティが、突如として血みどろのサバイバル劇に転じる。91分というコンパクトな尺の中で、じわじわと不穏さを煽り、最後の25分で一気に爆発するこの映画、まるで一本の矢が放たれるような勢いがある。
冒頭、血だらけの女がフラフラと歩くシーンで幕を開ける。そこから24時間遡り、物語はテスが地下室で何かを探す場面からスタート。姉ベスとの軽い口喧嘩、やってくる友人たち、コンビニでの軽いハプニングと、まるで『ハングオーバー!』のような軽快な女子会ムードが漂う。だが、観客はどこかで感じるのだ。この平和な空気、絶対に長続きしないってね。
案の定、農場の別荘でのパーティが始まると、不審な車、見ず知らずの男たち、そして管理人の家に隠された大麻工場の秘密……。
ここから映画は、まるでジェットコースターが急降下するように、アクションのギアをトップに入れる。
見どころは、なんと言ってもラスト25分だ。テスが退役軍人らしい冷静さと戦闘力を発揮し、襲い来る男たちを次々と片付けていく。ナイフを手にタイヤを刺す敵を逆に刺し返すシーンは、マギー・Qのキレッキレの動きが光る。
彼女のアクションは、まるで『ニキータ』の頃から時間が止まっているかのような鮮やかさだ。
一方で、姉ベスや友人たちのパニックと混乱が、テスの孤軍奮闘ぶりを際立たせる。監督はここで、テスの過去や葛藤を深掘りするよりも、彼女の行動そのものでキャラを語らせる。無駄がない。実に小気味良い。
物語の背景には、大麻ビジネスを巡る犯罪が絡むが、正直、このあたりの動機付けは少々薄味だ。男たちがなぜここまで執拗に襲ってくるのか、ちょっと説明不足。でも、そんなことはどうでもいいのだ。
この映画の醍醐味は、テスが危機を切り抜ける姿と、マギー・Qの圧倒的な存在感にある。彼女が画面にいるだけで、観客は「こいつなら何とかしてくれる!」と信じてしまう。
それにしても、ベスに矢が刺さる瞬間や、ストリッパー兼シェフのアルフォンヌがあっけなく退場するシーンは、まるでB級ホラーのようなブラックユーモアが効いていて、ニヤリとさせられる。
前半のゆるい女子トークから一転、後半は矢が飛び交い、血が飛び散るサバイバル劇へ。展開の急変は、まるでハリウッドの荒野で突然嵐が吹き荒れるようなものだ。テスが仲間を守るため、たった一人で敵に立ち向かう姿は、まるで現代版のジョン・ウェイン、いや、ジョン・ウィックならぬ“ジェーン・ウィック”だ。マギー・Qのクールな眼差しと、時折見せる人間らしい脆さが、この映画に深みを添えている。
ただ、惜しむらくは、脇役たちのキャラがやや平板なこと。ベスや友人たちの個性がもう少し掘り下げられていれば、感情移入の度合いも変わったかもしれない。それでも、91分という短い時間でこれだけの緊張感と娯楽性を詰め込んだ手腕は見事。アクション好きなら、マギー・Qの華麗な戦いぶりだけで十分満足できるだろう。さあ、プライムビデオでポチッと再生だ。テスと一緒に、夜の恐怖を生き延びてみないか?
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