主人公は警察学校生のギジュンとヒヨル、主演はパク・ソジュン、カン・ハヌル
いやはや、韓国映画の勢いは止まらない!『ミッドナイトランナー』は、警察学校の若造ふたりが、まるで子犬のようにはしゃぎながらも、誘拐事件に首を突っ込んで大暴れする青春アクションだ。
主演はパク・ソジュンとカン・ハヌル。このふたり、まるで画面から飛び出してきそうなエネルギーで、観る者をぐいぐい引き込む。
物語は、警察大学での訓練シーンから幕を開ける。体育館での入校式、家族との別れ、頭を丸める散髪、そして朝っぱらから走らされるランニング。まるで軍隊のような厳しさだが、どこかコミカルだ。主人公のギジュン(パク・ソジュン)とヒヨル(カン・ハヌル)は、法華山登山走でギジュンがヒヨルのねん挫を助ける場面で意気投合。友情の芽生えが、まるで少年漫画のようでニヤリとさせられる。
時は流れ、2年後。警察学校で護身術や捜査のイロハを学びつつも、ふたりの頭は女の子でいっぱい。クラブでナンパに挑戦するが、ヒヨルはダンスで女心を掴もうと空回り、ギジュンは一本釣りを狙うも玉砕の連続。しょんぼり居酒屋でやけ酒を煽る姿は、なんとも人間臭い。
そんな折、目の前で若い女性が男たちにバンに押し込まれるのを目撃。酔っ払ったふたりは追いかけるも、足がもつれて撃沈。警察に連絡するが、肝心の情報はゼロ。捜査員にも相手にされず、ならば自分たちで!と、若さゆえの無鉄砲さで事件に突っ込んでいく。
ここからが、この映画の真骨頂だ。学校で習った「捜査の3大要素」を頼りに、被害者の落としたトッポッキから店を割り出し、耳かき店にたどり着く。ヒヨルが潜入し、ギジュンが警察の介入をドタバタで阻止する場面は、まるでコメディ映画の軽快さ。
誘拐されたユンジュンの住所を突き止め、逃げる男を護身術で仕留めるシーンは爽快そのもの。だが、そこから闇の人身売買組織へと話が広がり、物語は一気にシリアスに。羊串焼き店、闇の卵子工場…と、韓国の裏社会の生々しさが垣間見える。
見どころは、なんと言ってもラスト25分の怒涛の展開だ。ふたりは大学校の協力を得つつも、ユンジュンの行方を一度見失う。だが、めげずに体を鍛え直し、ティーザー銃や防具を「教材」として拝借(いや、借りパク?)。元教官の女性警官の助けを借りて犯罪グループの車を特定し、H産婦人科という名の闇の巣窟に突入する。
この一連の流れ、まるでハリウッドのバディムービーを彷彿とさせるが、韓国映画らしい人間味と泥臭さがスパイスだ。この映画の魅力は、ギジュンとヒヨルの「無敵じゃない若さ」にある。スーパーヒーローでもなんでもない、ただの警察学校生が、失敗しながら、ぶつかりながら、粘り強く立ち向かっていく姿に心を掴まれる。アクションとドラマが交互に織り交ぜられ、108分があっという間。
パク・ソジュンとカン・ハヌルの息の合った掛け合いも絶品で、まるで本物の親友のようだ。欲を言えば、闇組織の描き方がややステレオタイプで、もう一捻り欲しかった気もするが、この爽快感の前では、まぁ許してしまおう。韓国映画の底力を見せつけられた一本。青春の熱さとアクションのキレを味わいたいなら、迷わず観るべし!
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