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プライムビデオ ミケランジェロ・プロジェクト 2015年公開 118分 サスペンス・ドラマ・コメディ アメリカ ★★★★★

主人公は大学付属美術館館長のフランク・ストークス、主演はジョージ・クルーニー他多数

1943年、ナチス・ドイツの影がヨーロッパの美術館を覆う。ゲーリングの冷徹な視線が名画を品定めし、ミラノの火災でレオナルドの「最後の晩餐」が土嚢に守られる光景は、戦争の残虐さを象徴する。そこへ、大学美術館長フランク・ストークス(ジョージ・クルーニー)が大統領に直訴。爆撃と略奪で失われゆく文化財を救うため、美術学者たちの特殊部隊「モニュメントメン」を結成するのだ。チームは、建築家グレンジャー(マット・デイモン)を筆頭に、ジェフリーズ(ジョン・グッドマン)、エプスタイン(ボブ・バルバン)ら七人の異色軍団。総統美術館計画――ヒトラーの狂気の収集癖――を阻止すべく、ノルマンディー上陸から潜入を開始する。 

1944年、フランスの戦火の中、偽装ジープでドイツ軍を欺き、ヘントの祭壇画やアーヘンの石像を追う。パリでは、ナチの秘書クレール(ケイト・ブランシェット)がレジスタンスの鍵を握り、ブルージュの聖母子像を守るため、ジェフリーズが孤独な抵抗を強いられる。射殺の報せは、チームに静かな哀悼を残す。バルジの雪原でクリスマスレコードが響き、ソ連軍の影が迫る中、フランクたちはレマーゲンの橋を渡り、ジーゲンの岩塩鉱へ。そこに眠るのは、ミケランジェロの「マドンナ・オブ・ブランズウィック」をはじめ、数万点の宝物。だが、撤退するナチの放火が炎上し、ロシア軍との三つ巴の争奪戦が勃発。ラスト25分、銅山の闇から救出される名画の輝きは、息をのむ。 

クルーニー監督自ら主演のこの作品、主役級の顔ぶれが揃うゆえ、各人のエピソードがやや散漫に感じるのは否めぬ。コメディの軽やかさがサスペンスを和らげ、ドラマの重みをぼかす瞬間もある。だが、それがこの映画の優しさだ。終戦直前、モニュメントメンらが五百万点以上の美術品を救った史実を知り、改めて胸が熱くなる。彼らは銃ではなく、筆と知識で戦った。戦争の愚かさを、静かに、しかし鮮やかに描き出す一作。忘却の淵から文化を掬い上げる彼らの物語は、今日の我々に、守るべきものの尊さを問いかける。娯楽を超え、教訓として心に残る佳作である。

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