映画

プライムビデオ マン・ダウン 戦士の約束 2017年公開 92分 スリラー アメリカ ★★★★☆

主人公は米軍の海兵隊員ガブリエル・ドラマー、主演はシャイア・ラブーフ

米海兵隊員の男が、アフガニスタンでの過酷な体験を背負い、廃墟と化した世界で彷徨う姿を描く。監督はディート・モンティエル。さて、この映画、何がすごいかって? それはラスト25分の心をえぐる展開だ。

ちょっと待って、順を追って話そう。物語は二つの時間軸で進む。

一つは「現在」、ドラマーと戦友ロバーツ伍長(ジェイ・コートニー)が、まるで終末世界のような廃墟の街を歩き回るシーン。もう一つは「過去」、アフガニスタン派遣前の家族との時間や、戦場での壮絶な出来事だ。過去のシーンでは、ドラマーと妻ナタリー(ケイト・マーラ)、息子ジョナサンの温かな家庭が映し出される。息子の誕生日パーティで子犬をプレゼントする場面なんて、ほっこりするやら切ないやら。

だが、戦場へ赴く前のナタリーの不安な表情、戦友ロバーツとの固い絆が、物語の重い結末を予感させる。この映画のキモは、戦場で起きた悲劇だ。アフガニスタンのカムデッシュで、ドラマーとロバーツはテロリストとの銃撃戦に突入。敵を倒したと思った瞬間、隣の部屋から銃撃を受け、ロバーツが死に、ドラマー自身も誤って民間人の親子を射殺してしまう。この一瞬が、彼の心に消えない傷を刻む。

帰国後、PTSDに苛まれたドラマー。精神を病み、ホームレスとなり、死んだはずのロバーツと廃墟を歩く幻覚に囚われる。このあたりの展開、シャイア・ラブーフの鬼気迫る演技がすごい。目が離せない。「戦争映画は数あれど、戦場から帰った男の心の崩壊をここまで赤裸々に描いた作品はそうないよ」と。

実際、この映画は戦闘シーンよりも、ドラマーの中で壊れていく何かを見つめることに力点がある。廃墟を歩く「現在」のシーンが、実は彼の心象風景だと気づく瞬間、ゾクッとする。

ラスト25分、物語のピースがカチリとハマる瞬間は、まるで心臓をわしづかみにされるようだ。見どころは、シャイア・ラブーフの熱演と、過去と現在の時間軸が交錯する巧みな構成。戦争の残酷さはもちろんだが、家族愛、戦友との絆、そして罪悪感に押し潰される男の内面を丁寧に描いている。

少しだけ注文をつけると、92分という短さゆえ、もっと深く掘り下げてほしかった部分もある。

でもね、戦争が人の心に何を残すか、それを考えるだけで十分価値がある。この映画を見て思ったのは、戦場は遠く離れても、兵士の心には終わらない戦場が広がっているということ。普通の暮らしから一転、戦争に放り込まれた人間の脆さ、強さ。あなたもこの映画を見て、そんなことを感じてみてはどうだろう?「戦争は映画の中だけじゃなく、心の中にもある。それを忘れちゃいけないよ」。

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