プライムビデオ　プレイ･ダーティー　2025年公開　125分　アクション　アメリカ　★★★★☆

主人公は強盗団を率いる冷徹な男パーカー、主演はマーク･ウォールバーグ

この映画は、裏切りと銃撃戦が織りなすアクションの狂騒曲だ。

物語は、競馬場での強盗計画から始まり、パーカーの仲間ノックス（若造で銃を撃ちたがる）、フィリー、そして裏切り者のジン（南米の独裁国家出身の殺人マシン）が絡むドタバタ劇が展開。金庫破り、横取り、さらには15世紀のガレオン船の財宝をめぐる大統領の陰謀まで、話はどんどん膨らむ。パーカーは撃たれ、川に落ち、気づけば建設中のビルで銃撃戦。最後は犯罪組織アウトフィットと大統領の兵隊を相手に、女神像をめぐる大乱闘で締めくくる。誰かはこう言うだろう。「この映画、まるでジャンクフードだ。栄養はないが、食べてる間はひたすら楽しい」。

実際、ストーリーは複雑すぎて途中で「誰が誰を裏切ったんだっけ？」と頭を抱える瞬間もあるが、そんなことはどうでもいい。とにかくアクションが止まらない。

ラスト25分のカーチェイスと銃撃戦は、まるでB級映画のエネルギーをA級の予算でぶちまけたような迫力。ウォールバーグのパーカーは、ゴキブリのごとくしぶとく生き延びる姿が妙にチャームポイントだ。

対するジン（演じる女優の名は出てこないが、これがまた冷血かつ色っぽい）は、裏切りの化身として物語をかき乱す。欠点？ もちろんある。登場人物が多すぎて、誰が何を企んでいるのか追いきれなくなる瞬間は否めない。キンケイドだのロジーニだの、名前が飛び交いすぎて「もう少し整理してよ！」と言いたくなる。それでも、この映画はそんな混乱すら「まあ、いいか」と笑って許せる勢いがある。監督（名前は出てこないが）は、観客に考える暇を与えず、ただただアドレナリンを浴びせ続ける。

締めるとすれば、こうだ。「『プレイ・ダーティー』は、頭を空っぽにして楽しむための映画だ。財宝も裏切りも、全部アクションのスパイス。ポップコーン片手に、125分を突っ走れ！」 観たら、あなたもパーカーのゴキブリ魂にちょっと惚れるかもしれない。

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