主人公は刑事のボイド、主演はコール・ハウザー
イタリアのローマで始まる不気味な殺人事件。女の遺体が発見され、現場に駆けつけた刑事ラヴァッイは、影に潜む闇を予感させる。
一方、アメリカのミシシッピー州。刑事ボイド(コール・ハウザー)は、少女を保護するはずの現場で、容疑者を即座に射殺し、己の衝動を露呈する。
やがて、ボイドの管轄で連続する残虐な殺人――心臓を抉り取られた遺体、金粉の痕跡、ルイボスティーの袋、そして壁に刻まれたズールー語の呪文「パワーの源」。
大学教授マックルズの解説により、事態はアフリカの呪術師ランドクの仕業と判明する。ローマの祈祷師の警告、老富豪ファーナーの影、そしてボイドの溺死の悪夢が交錯し、儀式の連鎖が加速する。
見どころは、終盤の25分。ボイドがローマの屋敷に乗り込み、呪いの輪を断ち切ろうとする緊迫の対峙。教授の説得とランドクの幻影が、理知と原始の狭間で揺らぐ心理を鮮やかに描き出す。ハウザーの硬質な演技が、刑事の内なる闇を際立たせ、92分という短尺を活かしたテンポの良さが光る。 呪術を題材としたサスペンスは、常に不快の淵を覗かせるものだ。本作も例外なく、異文化の神秘を借りて現代の倫理を試す。娯楽として楽しむには、少々生々し過ぎるが、その不快こそが、観る者の心に残る力となる。丁寧に構築されたプロットは、荻の好む「簡素なる深淵」を思わせる佳作。
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