映画

プライムビデオ ビリーブ 未来への大逆転 2019年公開 120分 ドラマ ★★★★★

主人公はユダヤ系女性弁護士で大学教授のルース・ベイダー・ギングズバーグ、主演はフェリシティ・ジョーンズ

いやはや、フェリシティ・ジョーンズが演じるルース・ベイダー・ギングズバーグ、なんとも痛快な女性だ。1956年、ハーバード法科大学院に飛び込んだユダヤ系の才女が、男社会の壁をガンガン突き破っていく物語。120分、ドラマの枠を超えた人間賛歌だ。監督はミミ・レダー、堅実な演出でルースの闘いを描き切る。

冒頭、ハーバードの荘厳なキャンパス。ルースは女子学生わずか9人の環境で、学部長の「女子歓迎ディナー」にドレス選びで右往左往。彼女、夫マーティ(アーミー・ハマー、好演!)を「理解する良妻」になりたいなんて殊勝なことを言うけど、内心はバリバリの野心家。夫の「積極的に発言しろよ」の一言で、ブラウン教授の講義では男子学生を尻目にガンガン手を挙げる。痛快!

ところが、人生そう甘くない。夫マーティが精巣ガンで倒れ、ルースは自分の勉強に加えて夫の講義の代理出席、レポート代筆と超人的な奮闘。彼女のタフネスに、観てるこっちが目眩しそう。

マーティは回復しニューヨークの法律事務所に就職するが、ルースはコロンビア大学に転籍、就職活動は全滅。

1959年、彼女はラトガース大学の教授に落ち着くが、ここで性差別と法の講義を始める。「男女差別は合法」と、さらりと爆弾発言。いや、ルース、君はすでに火花を散らしてるよ!

時は流れ1970年。ルースは15歳の娘ジェーンの反抗期に手を焼きつつ、夫婦喧嘩も日常茶飯事。だが、マーティが国税庁の「男性への介護費用控除却下」という性差別案件を持ち出すと、ルースの目がキラリ。彼女、ACLU(米国自由人権協会)に飛び込み、旧友メルに協力を仰ぐ。コロラド州デンバーで、控除を認められなかったモリッツ氏に「憲法違反を正す」と宣言。娘ジェーンも法律家を目指し始め、母娘で火花バチバチ。公民権弁護士ドロシー・ケニオンに相談に行くも、軽くあしらわれる場面は、「人生のスパイス」だね。

そして、見せ場はラスト26分! 第10区控訴裁判所での口頭弁論。ルースとマーティ、最初は劣勢。だが、ルースの追加弁論4分間がすごい。「100年前の社会と今は違う。法律も変わるべき」と、性差別の壁を論理と情熱でぶち破る。法廷の空気が変わる瞬間、観客もゾクッとするよ。勝訴の瞬間は、まるでルースの人生そのものが勝利を宣言したよう。

この映画、ルースの知性とガッツに惚れる。フェリシティ・ジョーンズの繊細かつ力強い演技も見事。荻が言うなら、「法廷はリング、ルースはファイター」。男社会に立ち向かう彼女の姿は、2019年の公開時も、2025年の今も、色褪せない。性差別をぶっ飛ばしたい君、必見だ!

このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。

amazonプライムを無料で試してみる   ConoHa AI Canvas   楽天市場  マイキッチン   【駐車違反警告ステッカー】の購入|オリジナル印刷・販促のWTP企画   FREE STYLE   医療美容特化ロロント  

コメント

タイトルとURLをコピーしました