主人公はケイル・エレンドライヒ、主演はデヴィッド・テナント、監督はディーン・デヴリン
ホラーとクライムの要素を巧みに織り交ぜたスリラーである。110分という尺の中で、日常の隙間から始まる悪夢が徐々に加速していく展開が特徴だ。
物語は、若きレストラン従業員ショーン(ロバート・シーン)が、車を預かった顧客の家に忍び込む窃盗行為から始まる。仲間デレクとともにカーナビ情報を悪用した手口は、現代的でリアリティがある。ある夜、未開封のブラックカードを狙って侵入した先で、監禁された女性ケイティと遭遇する。家主ケイル(デヴィッド・テナント)の異常な地下室や手術室のような空間を目撃したショーンは、犯行が露見する恐怖と、わずかな正義感から逃走し、匿名通報を試みる。しかしケイルは監視カメラと巧みな偽装で警察を欺き、逆にショーンを標的にする。
中盤以降は、ケイルの執拗な追跡とショーンの反撃が交錯する。発信機を仕掛けられた車、遠隔操作による閉じ込め、そして山奥の別荘での監禁シーンは緊張感を高める。特にラスト25分からの展開は見事だ。車のカーナビを逆手に取った追跡、爆発寸前の脱出、森の中での息詰まる攻防――ここで本作の真価が発揮される。テナントの冷徹で知的な悪役ぶりが光り、普段の柔和なイメージを覆す迫真の演技が、物語を一層引き締めている。
一方で、前半のペースはやや緩慢に感じられる部分もある。ショーンの私生活や家族関係が丁寧に描かれるのは良いが、それがスリラーの緊迫感を若干削ぐ。とはいえ、シリアルキラーものにありがちな単純な善悪二元論ではなく、窃盗犯が「悪いサマリア人」として巻き込まれる皮肉な構図は新鮮だ。監督デヴリンの演出は派手さを抑えつつ、心理的な圧迫を重視しており、ジャンル映画として十分に楽しめる。
総合評価:★★★☆☆(5段階中3.5)。
ラストの追跡劇とテナントの存在感が強く印象に残るが、もう少し全体のテンポを締めれば、さらに傑作の域に達したかもしれない。プライムビデオで気軽に観られる、隠れた一作としてお薦めしたい。
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