主人公は10年の刑期を終え出所したスヒョク、主演はチョン・ウソン
刑務所を出所したばかりの男、スヒョク(チョン・ウソン)。10年前、組織の抗争に巻き込まれ、人の命を奪い、愛する女と生まれるはずだった娘をも失った過去を抱えて、彼は静かに足を洗おうとする。だが、かつての「兄貴」ウングクが率いるカイザーグループは、そんな彼を決して放してはおかない。
出所したスヒョクが最初に向かったのは、元恋人のミンソ(キム・ダミ)と、初めて対面する娘インビの前だった。ミンソは末期疾患に冒され、残された時間はわずか。スヒョクは謝罪の言葉すら許されず、ただ娘の存在を突きつけられるだけ。それでも彼は、普通の人生を、せめて娘だけでも守りたいと願う。
しかし、組織は冷酷だった。会長の指示で放たれた若い男女の殺し屋は、躊躇なくミンソの命を奪い、インビを人質に取る。そこから映画は一気に加速する。特にラスト25分は圧巻だ。橋の下での待ち合わせ、バイクチェイス、手投げ爆弾の連投、そしてネイルガンまで飛び出す苛烈なアクションの連続。韓国ノワールの残酷さとスピード感が存分に味わえる。
チョン・ウソンは、相変わらずの重厚感で「もう戦いたくない男」を体現しながら、いざ娘を守るためとなると容赦なく牙を剥く。静と動の切り替えが見事だ。殺し屋の二人も、若さゆえの残忍さとどこか哀れを湛えた表情が印象的で、ただの悪役に終わらせていない。
ストーリーは複雑な伏線も仕掛けもなく、ひたすら直線的に突き進む。それが逆に心地よい。98分という短さの中で、無駄な説明を省き、感情とアクションだけで観客を引っ張る手腕は見事だ。
最後の最後、血と硝煙にまみれながらスヒョクがたどり着いた場所は、予想外に温かい光に満ちていた。復讐劇でありながら、どこかほっこりとした余韻を残す終わり方は、韓国映画らしい人情味の現れだろう。派手さはないが、確実に胸に残る一作。チョン・ウソン好きなら必見。アクション好きならなおさら楽しめる。星四つ半、個人的にはもう半個つけたいくらいの快作である。
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