主人公はハリウッド映画スターのエリザベス・スパークル /エリサス―、主演はデミ・ムーア、監督はコラリー・ファルジャ
コラリー・ファルジャ監督が描く、容赦ない肉体の寓話である。主演のデミ・ムーアが演じるエリザベス・スパークルは、50歳の誕生日に長年続けたエアロビクス番組を突然打ち切られ、容姿の衰えを突きつけられる。彼女が手に入れたのは「サブスタンス」と呼ばれる謎の薬。背中が裂け、若い完璧な自分、スー(マーガレット・クアリー)が誕生する。だが、この再生は週替わりの厳格なルールに縛られ、わずかな遅れが老化と崩壊を招く。
前半は、若さと老いの二重生活がもたらす心理的な軋みと、女性が直面する年齢差別の痛みを、鮮烈な映像で切り取る。デミ・ムーアの演技は、虚栄と絶望の狭間で揺れる姿を、剥き出しのままにさらけ出す。後半、特にラスト25分以降は、抑制を解き放ったボディホラーの極致へ。交換の失敗がもたらす肉体の変容は、グロテスクを超えて、ほとんど神話的な怪物「エリサスー」の誕生に至る。無数の器官が蠢き、顔が貼り付き、血と肉の奔流がスタジオを染めるあの場面は、見る者の胃袋を試すと同時に、観客の視線を強制的に引き留める。
最初はクローン技術をめぐる近未来SFかと思いきや、終盤は徹底したスプラッターへと転じる。この落差こそが本作の意図であり、毒でもある。美と若さへの執着が、どれほど残酷な自己破壊を生むか。女性の身体に課せられる暴力が、どれほど内側から腐食するかを、監督は容赦なく突きつける。
デミ・ムーアのキャリア最高の演技と、圧倒的な特殊造形が融合した本作は、ただのホラーではない。美の神話を血まみれに解体する、痛烈な一撃である。
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