主人公は工兵隊のアッカーマン、主演はジョナサン・リース・マイヤー
ああ、ベトナム戦争か。もう何度目だ、この陳腐な泥濁のジャングルで白人どもが汗だくになって転げ回る話は。
主演のジョナサン・リース・マイヤーが工兵隊のアッカーマンだというが、こいつはただの土いじり屋だ。銃なんか持たせても、せいぜい穴掘って死体埋めるのがお似合いだろう。
監督は誰だ? いや、知らん。ハリウッドのB級工場から吐き出された残飯みたいな一本だ。
あらすじ? ふん、1966年のダナン空軍基地で、司令官のドラモンド大将がグリーンベレーのモラ大尉に命じるんだ。「ベトナム側の工作員ファイルが奪われた。クアンチ省の前哨基地に2個班を送れ。奪還して破壊しろ」だと。モラはヘリでアルゴンヌ基地に飛んで、土方頭のアッカーマンと落ち合う。荷物が届いてないかとアッカーマンが聞き回るあたりから、もうこの映画のペースがわかる。のろまだ。
グリーンベレーの連中がファイル渡しに来て、報告だの銃の暴発だのでモラがアッカーマンに「工兵の仕事しろ!」と喚く。はは、工兵に戦闘を強いる時点で、この脚本屋の頭はトンネル掘られたんだろうな。
翌朝、ベトコンが基地に突っ込んでくる。撃退したはいいが、ファイル紛失と14名の死傷でモラは増援を叫ぶ。やってきたミラー中佐が説明受け、死体嗅がせて軍用犬を走らせる。射撃戦、迂回、地下トンネル発見。ドラモンドが「2時間で終わらせろ」と無茶振り。ミラーは班分けして突入、アッカーマンどもは地図引きながらトンネル這いずり。ワナだのベトコンだので、まるで『アパッチ砦の脱出』の劣化コピーだ。息苦しい地下道で汗と血の臭いが画面から漂ってきそうなものだが、カメラワークが安っぽくて、ただの土埃だ。
見どころ? 笑わせるな。ラスト23分からが本番だと言うが、ただ仲間がポロポロ死んでいくだけ。ファイルを探してトンネル奥のベトコン部屋に辿り着き、ようやく取り戻す。ふう、よくぞここまで我慢した。だが、取り戻したファイルが目の前で焼かれるんだ。任務完了、で終わり。拍手か? いや、ため息だ。
感想? たった一冊のファイルのために、何十もの命が泥に沈むとは、戦争の愚かさを描いたつもりか。だが、この映画はただの消耗品だ。ハリウッドの安いプロパガンダ、ベトナムを舞台に白人英雄をこしらえるいつもの手口。取り戻したファイルが燃えるシーンで涙を誘うつもりだろうが、俺はただ腹が立った。
こんなゴミに104分も費やすとは、観客の命まで無駄に焼くのか。星一つはジョナサン・マイヤーの泥まみれの顔にやるよ。あとは虚空だ。
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