主人公はユン・ソヒョン、主演はカン・スヨン、監督はヨン・サンホ
ヨン・サンホ監督が描く近未来SFである。気候変動で荒廃した地球を離れ、宇宙シェルターに移住した人類が、内戦の泥沼に陥る世界。連合軍は長引く戦局打開のため、伝説の傭兵ユン・ジョンイ(キム・ヒョンジュ)の脳データを複製し、究極の戦闘用AIを開発するプロジェクトを進める。
物語の中心は、チーム長ユン・ソヒョン(カン・スヨン)。彼女こそがジョンイの実の娘であり、母の意識を甦らせようとする行為は、軍事目的を超えた切実な親子の絆の再構築として描かれる。研究所内の緊迫した実験シーン、仮想戦場での壮絶なアクション、そしてAIの「未確認領域」が引き起こす倫理的葛藤が、静と動を巧みに織り交ぜながら進む。
特にラスト29分以降の展開は秀逸だ。暗示と偽装、逃亡、そして試作機たちの混沌とした追跡劇は、緊張感とともに人間性への問いを強く突きつける。アクションは洗練されており、VFXも見事だが、本作の真髄はやはり母と娘の情愛にある。戦争という非情な装置の中で、ささやかな人間らしさが灯る瞬間が胸を打つ。
主演のカン・スヨンは、本作が遺作となった。彼女の静かな眼差しと抑制された演技は、役柄の内面的苦悩を深く刻み込み、作品に特別な哀切を与えている。公開後に突然の訃報が伝えられただけに、その存在感はなおさら重い。
全体として、壮大なSF設定を背景にしながらも、コンパクトに収められた人間ドラマとしてよくまとまっている。やや既視感のあるモチーフはあるものの、ヨン・サンホらしい情感の密度がそれを凌駕する。
AIの実用化が現実味を帯びる今、改めて観る価値のある一作だ。
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