主人公は億万長者のチームリーダーの“ワン” / ビリオネア、主演はライアン・レイノルズ
マイケル・ベイ監督の2019年作『6アンダーグラウンド』は、Netflix配信のアクション大作として、派手な爆発と疾走感あふれるシークエンスで観客を引き込む一作である。主演のライアン・レイノルズが演じるのは、自身の死を偽装した億万長者「ワン」。彼は過去を捨てたエリートたちを集め、「ゴースト」と呼ばれる匿名チームを結成する。メンバーには元CIAの「トゥー」(メラニー・ローラン)、ヒットマンの「スリー」、パルクール専門の「フォー」、医師の「ファイブ」、ドライバーの「シックス」、そして後に加わる元狙撃手の「セブン」らがいる。彼らの使命は、架空の独裁国家トゥルギスタンを牛耳る残虐な独裁者ロヴァクを打倒し、弟のムラットを政権に据えるクーデターである。
物語はフィレンツェでの派手なカーチェイスから始まる。チームはロヴァクの側近を狙う作戦中、マフィアと警察の追跡に遭い、「シックス」が命を落とす。この喪失を機に「ワン」は新メンバーを迎え、チームは再編成される。過去のエピソードが挿入され、「トゥー」がかつてムラットをロヴァクに引き渡したCIA任務の秘密が明らかになるなど、キャラクターのバックストーリーが徐々に織り交ぜられる。ラスベガスでの将軍暗殺、香港でのムラット救出作戦と、アクションはエスカレートする。特に香港の高層ビル群を舞台とした救出シーンでは、「フォー」のパルクールが圧巻だ。ビルからビルへ飛び移る流れるような動きは、息をのむほどのリアリティと迫力で、アクション映画の醍醐味を存分に発揮している。
クライマックスは、チームがロヴァクの演説を放送中のテレビ局をハッキングし、ムラットのメッセージを国民に届ける場面から加速する。国民の蜂起が起き、独裁者の像が爆破される様子は、爽快感を伴いつつ、チームの信念を象徴的に描き出す。「ワン」の冷徹なリーダーシップと、「セブン」の人間的な葛藤が対立し、メンバーたちが本名を明かすシーンは、匿名性を保つルールを超えた絆を感じさせる。
この作品の魅力は、アクションの合間に各メンバーの過去やトラウマを自然に挿入する構成にある。従来のアクション映画では後回しになりがちなキャラクター描写が、任務進行と並行して語られる点は新鮮で、感情移入を促す。ベイ監督らしい過剰な爆発とスローモーション、レイノルズの軽妙なナレーションも相まって、エンターテインメントとして徹頭徹尾楽しめる。派手さゆえに深みは控えめだが、純粋なアクションの快楽を求めるなら、十分に満足できる一作だ。
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