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ネットフリックス 鋼鉄の雨 2018年公開 139分 アクション・スリラー 韓国   

主人公は元朝鮮人民軍偵察総局所属のエリート工作員のオム・チョルウ、主演はチョン・ワソン、監督はヤン・ウースク

北朝鮮のクーデターを軸に、朝鮮半島が核戦争の瀬戸際に立たされる緊迫した状況を描いたポリティカル・スリラーである。

元偵察総局エリート工作員オム・チョルウ(チョン・ウソン)が、最高指導者「委員長同志」を護衛しながら韓国へ脱出する。対する韓国側の大統領外交安保首席クァク・チョルウ(クァク・ドウォン)は、情報収集と危機管理に奔走する中でオムと出会い、互いに不信を抱きつつも、戦争回避という共通の目的で手を組む。二人の「チョルウ」が、身分もイデオロギーも異なる男同士として、次第に信頼を築いていく過程が本作の核だ。

前半は北の粛清とクーデターの陰謀が緻密に描かれ、開城での「鋼鉄の雨」――クラスター爆弾による無差別攻撃の惨状は、観る者の胸を締めつける。後半はアクションと外交交渉が交錯し、手に汗握る展開が続く。特にラスト25分は圧巻。オムが自らを犠牲にし、バンカーバスターで敵の核指揮部を爆破する決断。その直前、北へ帰るオムがクァクに託したメモ――「事態が収まれば、妻と娘にプレゼントを届けてほしい」。そして、クァクが北の家族のもとへその品を手渡すシーンは、静かに、しかし深く心を打つ。国境を越えた男の友情と、家族への想いが交差する瞬間である。

チョン・ウソンは武骨で寡黙な北の工作員を、クァク・ドウォンは普段の癖のある役柄とは異なる真摯な善人官僚を、それぞれ見事に演じきっている。リアルな南北情勢を背景に、熱い人間ドラマが繰り広げられる。戦争の愚かさと、個人の覚悟が交錯する佳作だ。

評価:★★★★☆(5段階中4.5)。

手に汗握る緊張感と、ラストの余韻が秀逸。政治的リアリティを保ちつつ、男の友情を丁寧に描いた点が高く評価できる。

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