主人公はナムサン、主演はマ・ドンソク、監督はホ・ミョンヘン
Netflixオリジナル作品として届いた、荒涼とした終末世界のアクション映画である。
大地震によって文明が崩壊した三年後のソウル近郊。濁った地下水しか得られぬ荒野で、物々交換の市場を支えるハンター、ナムサン(マ・ドンソク)が登場する。彼の周囲には、ワニ肉を売る仲間ジワンや、派手な中年女性が群がる賑わいがあるが、そこへ突然、警察を名乗る一団が乱入し、騒ぎは一気に緊迫する。やがて、きれいな水と食料を餌に10代の少女スナを誘う集団が現れ、物語は不穏な方向へ進む。
最初は、乾いた大地での生存競争を描くサバイバル劇かと思わせる。ところが、物語が進むにつれ、崩壊を免れた一棟のマンションを舞台に、狂気の医師ヤン・ギスによる人体実験と、蘇生薬を巡る陰謀が明らかになる。再生能力を持つ不死身の兵士たち、ゾンビ化した者たち……。後半、特にラスト33分以降は、階段を駆け上がり、廊下を突き進むナムサンの猛攻が炸裂する。拳、刃物、銃、そして素手。どれも容赦なく、血と肉が飛び散る。
この映画の最大の魅力は、何といってもマ・ドンソクの存在感である。彼の巨体が動くたび、画面全体が揺れるような迫力がある。殴る、蹴る、投げる、斬る。その一撃一撃に、観客は思わず身を乗り出し、溜飲を下げる快感を覚える。傍らで奮闘するジワンや、特殊部隊出身の女性兵士ウノが加わることで、単なる無双劇ではなく、仲間たちの絆もほのかに浮かび上がる。アクションの合間に垣間見える、ナムサンの少し間の抜けた表情や、さりげないユーモアが、過酷な世界に温もりを添えている。
一方で、脚本は極めて直線的だ。善悪は明快で、キャラクターの深みは控えめ。ポストアポカリプスという設定を借りつつ、実はマ・ドンソクの「狩り」の舞台装置に徹している。予想の範囲を超える展開は少ないが、その潔さがかえって心地よい。監督ホ・ミョンヘンは元スタントコーディネーターらしく、戦闘シーンの設計が実に明快で、無駄がない。
要するに、これは「マ・ドンソク映画」の一冊である。深遠なテーマや社会批評を求める人には物足りないかもしれない。しかし、ただただ痛快に、豪快に、悪を叩きのめしてほしいという願いには、十二分に応えてくれる。乾いた大地で、汗と血と笑顔が飛び交う一時間四十七分。見終わったあと、思わず「よくやった」と呟きたくなる、そんな作品だ。
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