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ネットフリックス ドント・ルック・アップ 2021年公開 145分 コメディ・SF

主人公は天文学専攻のランドール・ミンディ博士と教え子の大学院生ケイト、主演はレオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンス、監督はアダム・マッケイ

SFコメディの皮をかぶった、痛烈な現代社会風刺である。

物語はシンプルだ。ミシガン州立大学の大学院生ケイト・ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)が発見した巨大彗星が、半年後に地球に衝突し、全滅を招く可能性が判明する。指導教官のランドール・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)はNASAに報告し、ホワイトハウスへ。だが、中間選挙を控えたジャニー・オーリアン大統領(メリル・ストリープ)と息子の首席補佐官ジェイソン(ジョナ・ヒル)は、危機を「静観」し、口止めを命じる。科学者たちはメディアに訴えるが、娯楽優先のテレビや新聞は真剣に取り合わず、彗星は「資源採掘のチャンス」とすら転換されてゆく。

この作品の真骨頂は、危機の深刻さと人類の愚かさを、ブラックユーモアで容赦なく描き切るところにある。政治の打算、メディアの軽薄さ、企業の利己主義、SNSの無責任な盛り上がり――いま私たちが日常的に目にする現象を、ほとんど戯画的に誇張しながら、しかし決して的外れではない精度で突きつけてくる。出演陣の豪華さも見事で、ディカプリオの苛立ちと絶望の演技、ローレンスの率直な怒り、ケイト・ブランシェットの軽妙なキャスターぶり、ティモシー・シャラメのさりげない存在感など、誰もが的確に役割を果たしている。

ラスト30分は特に印象深い。彗星が迫る中、科学者たちが家族や恋人と最後の食卓を囲む静かな時間は、騒々しい前半とは対照的に、深い余韻を残す。彗星の衝突そのものは映さない選択も、観客に想像の余地を与え、かえって衝撃を強めている。

環境問題や気候変動への警鐘として読むこともできるが、それ以上に「不都合な真実を直視しない」人間の習性を問う作品だ。笑いながらも胸に突き刺さる不快感が残る。娯楽として割り切れる映画ではないが、だからこそ見ておくべき一本である。

評価:★★★★☆(5段階中4)

星4つ。鋭い風刺と演技の冴えは圧巻だが、時に説教臭さが鼻につく瞬間もある。それでも、2021年の空気を象徴する作品として、記憶に残る。

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