主人公はリック・ジャンセン中尉とアビゲイル・ジャンセン博士、主演はサム・ワーシントン テイラー・シリング、監督はレナート・ルフ
2048年、過密と環境破壊に追い詰められた地球。人類の存続をかけて、土星の衛星タイタンへの移住が計画される。軍のパイロット、リック・ジャンセン中尉(サム・ワーシントン)は、家族とともに過酷な人体実験の被験者に選ばれる。妻アビゲイル(テイラー・シリング)は医師として夫を支えながら、息子とともに新居での生活を始める。
実験は順調に進むかに見えた。被験者たちは驚異的な身体能力を獲得し、タイタンの過酷な環境に適応するはずだった。しかし、次第に異変が現れる。体内の何かが蠢き、精神が蝕まれ、ついには死者が出る。隠された監視カメラ、教授の曖昧な説明、無視される警告。アビゲイルが発見した真実は、被験者たちのDNAに動物の遺伝子断片が組み込まれ、新たな「種」へと強制的に進化させられていたという恐るべき事実だった。
前半は淡々と進む家族ドラマと医療SFの装い。が、後半、特にラスト25分から一気に加速する。進化した者たちが暴走し、拘束を破り、兵士たちを圧倒するさまは、静かな恐怖から一転して原始的な力の解放を描く。夫妻が丘の上で再会する場面は、愛と変容の狭間で揺れる人間性を象徴的に締めくくる。
最初はありふれた「超人化」物語かと思われたが、失敗と犠牲が積み重なるごとに緊張が高まり、手に汗握る。科学の名の下に人間性を切り売りする行為の空恐ろしさは、観る者の胸に冷たく残る。人類のためと言いながら、個の命を軽んじる傲慢さ。ラストの逃亡劇は、進化の果てに何が残るのかを問いかける。
演出は抑制が効いており、無駄な派手さはない。サム・ワーシントンの無表情な変貌ぶりも、テイラー・シリングの不安と決意の演技も、題材に寄り添っている。低予算を感じさせぬ映像の洗練も好印象。ただ、科学考証の甘さや中盤の停滞は否めない。アイデアのポテンシャルを最後まで活かしきれなかった惜しさはある。
総合評価:★★★☆☆(5段階中3)
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