主人公は建設作業員のマイク・マッケナ、主演はマーク・ウォールバーグ
マーク・ウォールバーグが演じるのは、ニュージャージーの建設作業員マイク・マッケナ。朝は母親に小言を食らい、夜は同僚とビールを酌み交わすだけの、どこにでもいる中年男だ。ところが元恋人ロクサーヌ(ハル・ベリー)に拉致され、目覚めたらロンドン。いきなり「スパイの仕事を手伝え」と持ちかけられる。こんな突拍子もない展開を、ウォールバーグはまるで「残業を頼まれた」くらいの顔で受け止めてしまう。それが実に可笑しく、心地よい。
彼は決して万能ではない。銃の扱いも拙く、格闘も素人丸出し。それでもなぜか大怪我一つせず、鉄骨が落ちてきても「いててで済ませるような頑丈な体質のまま、スパイ稼業に突っ込んでいく。その“普通のおっさん感”が、本作最大の魅力だ。
対するハル・ベリーは圧巻である。50代とは思えぬ鋭い身のこなしで敵を蹴散らし、バイクの後ろにマイクを乗せてロンドンの夜を疾走する終盤のチェイスは、まさに痛快。アクションの見せ方が巧みで、観ていて思わず拍手したくなる。
脚本は正直、粗だらけだ。なぜ凡人の建設作業員が選ばれたのか、北朝鮮チームがあっさりやられる理由も曖昧。しかし、そんな穴を「まあいいか」と笑って許してしまう軽妙なテンポがある。深く考えず、ビール片手に楽しむのに最適な一品だ。
ラスト29分からの連続アクションは、往年の007をB級テイストで味わえるような爽快感に満ちている。ウォールバーグの“ダサかっこいい”おっさんヒーローと、ハル・ベリーの華麗なアクションがあれば、それだけで十分に元が取れる。もう少し突き抜けたバカさがあれば満点だったのだが、これは贅沢な注文だろう。
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