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ネットフリックス グレイマン 2022年公開 122分 アクション アメリカ ★★★★☆

主人公はCIA工作員のコート・ジェントリー、主演はライアン・ゴズリング

監督はアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟、主演ライアン・ゴズリング。まるでジェイソン・ボーンとジャック・リーチャーを足して2で割ったような、CIAの“グレイマン”ことコードネーム「シックス」=コート・ジェントリーの孤独な闘いを描いたアクション大作である。痛快ではあるが、やや過剰なまでの爆発と銃撃の連続に、さすがに「もう十分です」と苦笑いも出る。

物語は単純明快だ。18年前、刑務所にいたコートはCIAの非公式部隊「シエラ」にスカウトされ、最強の暗殺者となる。しかしバンコクでの任務で、同僚「シエラ・フォー」から上層部の汚職証拠が入ったペンダントを託され、組織から追われる身に。CIA本部長デニー・カーマイケル(レジ=ジョン・ペイジ)は、狂犬ロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)を雇い、証拠の完全回収とシックスの抹殺を図る。恩人フィッツロイ(ビリー・ボブ・ソーントン)とその姪クレア(ジュリア・バターズ)を人質に取られながらも、コートはヨーロッパ各地を血眼で駆け抜ける。

見どころはやはり、プラハ決戦からラスト31分間のノンストップ・アクションだ。広大な邸宅の庭園が戦場と化し、トラムが暴走し、戦車まで登場する大騒ぎ。ライアン・ゴズリングは無口でタフ、しかしどこか哀愁を漂わせる表情が実に魅力的。クリス・エヴァンスのサイコパスぶりも見事に嫌味で、憎々しいほどの悪役ぶりが心地よい。

ただし、欠点もある。アクションの密度が高すぎて、息つく暇がない。銃撃、爆発、格闘、カーチェイスがこれでもかと続き、観客はただただ圧倒されるばかり。まるで監督兄弟が「アクションなら俺たちに任せろ」とばかりに全予算を注ぎ込んだかのようだ。ストーリーは単純、キャラクターは記号的、でもそれが逆に潔い。深みを求める作品ではない。観終わった後に残るのは「凄まじかった」という一言と、ちょっとした疲労感だけである。

それでも、夏の夜にビール片手に観るには最高のエンターテインメント。頭を空っぽにして、122分間だけ「最強のグレイマン」に付き合ってやれば、きっと満足できるはずだ。アクション映画の王道、ここにあり。

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