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ネットフリックス カーター 2022年公開 132分 アクション・スリラー 韓国 ★★★★☆

主人公はカーター、主演はチュウォン、監督はチョン・ビョンギル

記憶を失った男が耳元の声に導かれながら、壮絶な任務に身を投じるアクション・スリラーである。主演のチュ・ウォンが演じる主人公カーターは、目覚めた瞬間からCIAや謎の勢力に追われ、休む間もない戦いに巻き込まれる。132分の上映時間は、ほとんどが息もつかせぬアクションシーンで埋め尽くされ、観る者を圧倒する。

物語は、DMZウイルスが世界を脅かす中、抗体を持つ少女ハナの救出が鍵となる。カーターは自分が何者なのかさえ知らぬまま、声の指示に従い、次々と敵を倒していく。監督の前作『悪女』でみせたダイナミックなカメラワークがさらに進化し、全編をワンカット風に繋ぐ手法が採用されている。銭湯での乱闘からバイクチェイス、列車上での格闘、さらには飛行機からのダイブまで、アクションのバリエーションは豊富で、カメラが主人公の動きに密着するように激しく揺れ動く。現実離れしたスタントの連続に、最初は戸惑うが、すぐにその迫力に引き込まれてしまう。手に汗握る緊張感が持続し、観客はカーターと共に疾走するような感覚を味わう。

特に見どころは、後半の北朝鮮施設でのクライマックスだ。感染した娘を救うため、トラックで突入するシーンは、アクションの頂点といえる。血しぶきが飛び散るバイオレンス描写は容赦なく、ゾンビのような感染者との戦いも加わり、ホラー要素さえ感じさせる。チュ・ウォンの身体を張った演技が光り、不死身のようなタフネスで敵を蹴散らす姿は痛快だ。

ただ、ストーリーはアクション優先ゆえに複雑で、記憶喪失の謎や勢力の思惑が明かされる過程でやや混乱を招く。ラストでは家族の再会に安堵する間もなく、橋の爆破で列車が危機に陥る衝撃的な展開が待っている。クーデターの黒幕が明らかになり、カーターの正体も判明するが、すべてが解決したわけではない余韻を残す。このクリフハンガー的な終わり方が、続編の可能性を匂わせ、観終わった後も興奮が冷めやらぬ。

アクション映画として極めてエンターテインメント性が高く、韓国映画の技術力の高さを再認識させる一作だ。ストーリーの細部にこだわらず、純粋にスリルを楽しみたい人にオススメしたい。

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